ドラマー脱退からの活動休止を経て2012年復活、

カクバリズム&こんがりおんがくより12インチ「BOY/お茶」をリリース。

 

そして2014年の冬、長かったブランクを経て約6年ぶり(!)待望過ぎる

neco眠るの2ndフルアルバムがこんがりおんがくより遂に到着!

パンク、ゲーム音楽、UKベース、辺境民族音楽、チェンバーミュージック、EDM、はたまた童謡、演歌、etc...。

 

途方も無い音楽的レイヤーの振れ幅と祖父母にも聴かせれる親近感を交配できる驚異的センス。

異能音響集団としての側面が大きくフォーカスされた今作は間違いなく新境地であり、

もはや「盆踊り系」だけでは到底形容できないインスト音楽の一つの到達点であります!

 

猛烈な郷愁とオブスキュアな未聴感の同居がネオ“みんなのうた”的感動に誘う「BOY」「修学旅行」。

プレ・イビサ・バレアリックのneco解釈ともいえる「車で東京行く時」。

空虚なドラムプリセット連発がFADE TO MIND周辺のユーモアを想起させる「すごく安い肉」。

サイモン・ジェフス的室内楽アプローチの「梅雨」etc…。

 

ゲストミュージシャンに

荒内佑(cero)、黒田誠二郎(Gofishトリオ)、MC.sirafu(片想い)、入江崇(ex.neco眠る) を迎えて制作された

バラエティに豊むメガ盛り全17曲、実験とポップネスが高次元で結合した最高傑作に仕上がりました!

あれ?このバンド変だな、、、と人を掻き分けてフロアに入ってみても、何語で歌ってるかわからない。
なんか反抗的なアジテーションをしているように見えるが、そもそも歌詞はない。
居酒屋で仲良くなった知らないおっさん、よくみたら目線がない。
実はいろんな音楽のマッドネスも解釈されてるんだが、そこに煌めかなく言い切らない、を装う真摯さ。
変態よりずっとずっとオトナでポップ。

(Shhhhh)

 

いわゆる「使ってはいけない音色」のオンパレード!!!!!タブーを知らないBOYたちによる魂のチャルメラが、今鳴り響く!!!!!
(髙城 晶平/cero)

 

neco眠るの約6年ぶりのフルアルバム。
そこには壮大な喜びや、悲痛な悲しみも無く、世界平和や愛の救済もなく、主義も主張も無い。ただただ「おもろい」と思うアイデアを練りまくって「これでもか!」と出しまくったのを形にした、音楽版、大爆笑!人生劇場〜あすなろ青春編〜。
人に踊ることを強制することも、聞き方を無理強いすることも無く、ただただ聞き手一人一人に解釈や感動を生み出させてくれるダンスミュージック。東京生まれでもヒップホップ育ちの悪行や、盗んだバイクで走り出すような大きなストーリーはなく、2000円でたらふく飲めて食える居酒屋で満足したり、二日酔い明けのバイトで怒られるトホホな不幸をまとめた、生活感丸出しな、情けない、等身大の音楽。どんな場面でもどんな場所でも聴けるし、聞き手を全く選ばない。そこに心が惹かれるし、感動させられました。
発売おめでとうございます!

(DJ肉棒/チッツ)

1/24(土)名古屋CLUB QUATTRO
前売¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

ゲスト : GELLERS、MILK

TICKET
ぴあ( P:247-030)
ローソン(L:43067)
eプラス (プレオーダー:11/22~24) (Quattro Web: 11/22~25)

Info.052-936-6041(JAIL HOUSE)

 

1/31(土)福岡Early Belivers
前売り未定
時間未定

ゲスト : 有り

TICKET
info.0927162658(BINGOBONGO)

 

2/7(土)恵比寿LIQUIDROOM
前売¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

ゲスト : 有り

TICKET
ぴあ(P:247-298)
ローソン(L:79659)
eプラス(プレオーダー:11/17-24)
岩盤

Info.03-3444-6751(SMASH)


2/27(金)梅田AKASO
前売¥2,500(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

neco眠るワンマンライブ!!

TICKET
ぴあ(P:246-945)
ローソン(L:55562)
eプラス(プレオーダー:11/17-24)

info. 06-6535-5569(SMASH WEST)


福岡除く東名阪総合info : SMASH-WEST

BOY座談会

トーク
森雄大/BIOMAN/栗原ペダル from neco眠る
ゲスト : 杉本喜則 from HOPKEN



栗原ペダル(以下:栗)   杉本君聴いたん?
森雄大(以下:森)   どうでした?
杉本喜則(以下:杉)   良かったです。


森   どう思いました?
BIOMAN(以下:B)   吉本さん(吉本秀純/ライター)が言ってたのは今回俺が曲作ったから、こう、真ん中の人がいない感じがペンギンカフェっぽいて。イニシアチブとってるフロントマン的なものがない。ペンギンカフェもようわからん概念でやってて、空想の上でのみたいな。
ペンギンカフェの始まりもサイモンジェフスがペンギンの悪夢を観てそれを作ったみたいな、なんかそんな感じがしたって。
森   けどそこまでコンセプチュアルな感じは全く無いけどな。
杉 けど質感は変わりましたけどね、受ける印象というか、前に比べると、もっとなんて言うかプラスチックな感じにはなりましたね、印象的には。
プラスチックというかなんか樹脂?っぽい感じ。
森 樹脂 笑 今までは逆にどんな感じやった?
杉 今まではまだ人がやってる感じがあったす。
一同 笑
B  あーでもYMOみたいってのも言われたな。ロボット感があるみたいな。
杉 あーでもそれこそMIDIで打ち込んでるデモの段階からちょいちょい聴かせてもらってたからそう思うのはあるかも。けど僕は割とライブをコンスタントに観てて、変わっていく過程を観てるんで変化が割とスムーズに受け入れてる感じはあるんすけど。いきなり音源だけを聴いてたりしてた人はパーンと今回のを聴いたらどれぐらい違って聞こえるのかはちょっと想像つかないすけどね、割と印象違ってとらえる人もいるかも。
B  ぜんぜん関係ないけど昨日溝口さん(溝口紘美 a.k.a ナンシー/PA)に渡して聴いてもらったんすけど、一曲目の「お茶」の最初の部分のもこもこしたとこを最初聴いて「え、、マジで、、、?この音質で行くんや、、、」て。
一同 笑
B 「煮詰まって答えわからんくなったパターンやんこれ、、、」て。その後にちゃんとした音質でスネア入って来て安心したって。
杉 いやけど俺も、そうやろなとは想いつつ若干不安やった笑
森 これ最初音量デカくして、スネア入って来てうるさーてなるパターンあると思うので気をつけてください、本編始まるまで焦らず、、、
B  栗原さん一番好きな曲どれすか?
栗   俺けっこう通勤中とかなんでもずっと聴いてて、今たどり着いてるのは「泥酔」やな。「泥酔」はすばらしいな。
B  「泥酔」は上手いことできたなと思いますね。
栗   「泥酔」は色んなものを通過した後にぐっと来る、ミッドポピュラーみたいな。
B  ミッドポピュラーてなんすか?
栗   いや今作っただけ。
一同  笑
栗   なんやろ、こうガンッと、フックがすごいとか一般的でもないけど、いきなりはまるとずーとはまるみたいな。
B  なんかこういうノリをバンドサウンドに落とし込むのにむちゃくちゃ苦労しました。
森 これと「すごく安い肉」はほんまにすごいと思うわ。
B  なんかすごさ伝わらないですけどね、、なかなか結果として。
森 いやでもこういうのほんま出来ひんからね、バンドであのアホテクノみたいな感じやるんてほんまにムズイ。けっこう挫折してたとこやし俺。
B  たぶんそうゆうのやろうとして挫折したバンドもいるんやろうなて思いながら作ってましたけどね。
栗   けどデモもらった時点で、こんなバンド他におるんかなて自画自賛じゃないけど思ってたけどね。
B   「 泥酔」はこれに至るまでプロトタイプ何十曲くらい作ってたんで。
栗   けど最初ぱっと聴いた時、全然頭はいらんかったけどね笑 何これ?みたいな笑 へたしたらインタールード的に聞こえてたけど、これを早くライブでやって肉体的なものというか存在してるのを提示した方が。
森 俺「ドラゴンラーメン」とかデモ聴いた時あんまりしっくりきてなかったけど、こないだ練習でちょっとやったやん?あれでやっとなんか良いて初めて思えた。
B 「ドラゴンラーメン」あんま好きじゃない。
一同 笑
森 俺もあんま好きじゃない笑 けど練習でバンド合わせたらちょっと楽しかった。正直「ドラゴンラーメン」と「走るこども」はあんま好きじゃない笑
栗   「走るこども」は実はエンディングにめちゃ合うんちゃうかなて思うねん。
森  録ってる時とか、これシングルぽいなとかちょっと思ってたけど、なんか全体並べるとそんな感じでもなくなったかも。
栗    なんか出演者みんなが最後に並んで幕が上がって、んでまた下がっていくみたいな。それだけのための曲でもいい。
森  純太君(BIOMAN)一番好きな曲は?
B  えー、、、「BOY」かな。
一同 あー。
森 「BOY」はやっぱ特別な感じあるな。
B 「BOY」以外やったら「修学旅行」かな。
栗   めっちゃ好きやんそれ。これが自分から出た喜びみたいな?
B  ああ、ありますねそんなん、録音でチェロが入ったときわーてなって。すげー良いなって。
森 録音して最初のプレイバック聴いたときうわーてなったな。
栗   はやくライブでやりたいな。
B  栗原さん「修学旅行」どうすか?
栗   あんなん否定しよう無くない?ギターフレーズとしても弾いててむちゃ気持ちいいし。
B  杉本君はどれが好き?
杉 あーでも「すごく安い肉」はすげえ、(ついに)やりよったな、、、て思いましたね。
森 あーついに手え出したよったみたいな。
B  でも僕らしかやったあかんというか、、なんやろ、俺らが処理しないといけない概念みたいな、みんなが避けてる奴、糞拾いみたいな笑
杉 確かにな、あれほんまは一人で拾う糞をneco眠るが六人でスッと拾うみたいな。
栗   いやその苦労たるや。
森 早くライブでやりたい。
栗 ライブで酷かってもやりたい、結果。
杉 どういう空気になるんすかね笑 だからアルバム出る前に一回ライブでやって欲しかったってちょっと思いますね、アルバム出たらみんな聴いてから来るじゃないすか。
B  前情報無しでこれいきなりやったら、、、え?え?みたいな。
杉 壊れた?みたいな

杉 「BOY」も好きやなあ。
B    シングルで出てる二曲以外では?
杉 結構おしのべて好きやけどなあ、普通に「毎日寿司」も好きですね。
栗 「毎日寿司」もすごい曲やな、よう作ったなて。
森 プログレッシブよね。
B    あんま好きじゃないけど。なんか作曲者自身もメンバーもこれあんま好きじゃないなて言えるんが中身無いというか真ん中が抜けてる感があってすごい笑 与えられた感があって。
森 うん与えられた感ある。
栗   今回、メンバーで練り込む時間無かったよな。
B  もっと練りたかったんはありますね。
栗   neco眠るいつもこんなかんじなん?
森 1stはまあライブで長くやってきた曲が多かったんで、あとはインタールードとかは僕がスタジオで一人で録ってみたいな、ミニは割とプロトタイプ状態で録音に入って、ベースとドラムはサッと録って、上物は録りながら作るみたいなとこはあったすね、結構その場の思いつきとかで録っていったり、メロディもと録ってる時に作ったんかな確か。
栗 じゃこれからまたその感じもあるかも。
B  色々やりたいすね。
森 けど今回ほんま新鮮な気持ちで挑めた、おもろかったな。

 


B これ(チョコポテチ)すぎもっちゃんの?食べて良い?
栗   これすごい味やな、何の情報も無くこれ食ったら見事に舌が迷うね。
B  なんか年取ってきてこう塩と甘いものの組み合わせが好きになってきた。無印のチョコ柿の種、あれ好き。
森 けどおしること塩昆布とかちっさい時とか食わんかった?
B  僕おしるこ(豆)アレルギーなんで食べれない。あんこ多いから和菓子全然食べれない。生八つ橋はむっちゃ好き。ずんだとか無茶美味そうやなとも思うけど完全に食われへん。
森 全然アルバムと関係ない話なってるな。けど純太君(BIOMAN)蕎麦とか絶対好きやと思うけどな。(※BIOMANは蕎麦アレルギー)
B  そば湯とか美味いやろうなとか思いますけど。
森 ほんま蔦屋(谷六の蕎麦屋)とか美味いもんな。
杉 美味いすね。
栗   俺今どんどんうまい蕎麦屋開拓してるで。
B  ぜんぜん興味ないわ~。
栗   そばがきとかな、蕎麦揚げたやつとか、、うまいねん蕎麦。
B  美味そうっす。田舎の方に旅行とか行ったらやたらと看板が蕎麦じゃないすか?あれが、、。
栗   (蕎麦アレルギー)手術とかして治らんの?
B  アレルギーの因子をむっちゃどうでも良いアレルギーと交換したりして、、、。
森 あとフワフワのオムライスとか美味いで。(※BIOMANは卵アレルギー)
B  ああ、まああれはビジュアルでだいたいわかる(美味いのが)、見た目で食べた気になってる。
栗 食べずして、、、なんか欠落したまま大人なってるて。
杉 豆腐とか。
B  豆腐は絶対好きやと思う。
森 絶対好きやわ。
栗   豆腐もあかんの??強烈やな。
B  豆すから、、、揚げ出し豆腐とか、、。
森 豆乳鍋とか美味いで、湯葉も。
B    でも湯葉あれって味無い感じじゃないんすか?
森 いやいや美味しい。
栗   かわいそう、、湯葉の作り方知ってるん?
B  なんか和紙みたいな感じでしょ?水ん中に箸突っ込んでびゃーて。
栗   そうそうあそこに全部凝縮されてそーって思わん?作り方見ててそら美味いわーて。
森 湯葉で芽ネギ巻いた奴とか無茶美味いで。
B  湯豆腐とか絶対美味いんやろなて。

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森 アルバムについて話さなな。

栗   こう外枠ばっかしゃべってて「BOY」の実態が浮かんでこうへんかな。
B  なんなんすかね、まあでも与えられた感と言うか、いっぺん手動かしだしたら作曲してるときのこと覚えてへんみたいなとこあるかもしれへん。
栗   なんか前のアルバムから意識して作ったとことかあるん?
B    カウンターの意識はありましたね。
杉 何に対しての?
B  今までの森さんが作ってきたneco眠るのイメージを汲みつつも、なんかちょっとはみ出た奴をやりたい。完全なペンタトニックじゃなくてダイアトニックっぽい半音上がったりするようにしてみたり。
森  あと俺が思ったんはめちゃコンパクトに、ポップスまではいかんでも、すごいまとまってるなて、Aメロ-Bメロ-サビ-間奏で、戻ってくるみたいな。で、3分~4分ぐらいでちゃんとまとまってる。俺の曲ってめちゃループもんというかテクノぽい作り方っつうか、ほんまギターで全部のフレーズを作ってはめ込んだり組み替えたりみたいな、コードで作ったりとかそういうとこじゃなかったから、すごい新鮮。
栗   ライブで森君の曲やるとループとかミニマル的やからギター二本でやるとけっこうサイケデリックな相性って出てくるよな、そこにバイオマンの曲やるとすごいポップスやねんな。
森 うん、それはあるかも。一個のギターがコードとかリズムで、一個がメロディでみたいな。ほんま役割分担とかもはっきりしててちゃんとしてる。
栗   はみ出しをあんま許さへんよなバイオマンて。
B  あー。
森 うん録音の時も純太君(BIOMAN)けっこうジャストを求めるというか、リズムもピッチも。
B  なんか気持ち悪くなっちゃうんすよね、ズレの良さとかはあるけど。
栗   ズレの良さを出す天才っておるやん?
B    J Dilla?
森   J Dillaか工藤冬里か。
栗 DJプレミアとか。
杉 昔のハウスのDJも音出してからずれ直していったり。
栗   外すことを許さん世の中もあったり。
B    苦しい世の中。
栗   なんか、俺はBPMを合わさなきゃ行けないんじゃないかみたいな。
杉 ズレを期待してたらこういう曲の作りにはならないですよね。
B    まあ曲作り出した時点でMIDIで完全に打ち込んでるから、ジャストを期待して作ってるから。
杉 ズレたらただ単に間違いっていうか。
森 純太君(BIOMAN)はデモの時点でキメとかも完全に決まってるもんな。俺のデモはキメとかは割と口でスタジオでダン、ダンダンとか言って伝えてやってもらったり。
栗   なんか同じポップスでもceroってわりと揺れてそうじゃない?
B    あー揺れてますね。
栗   あの揺れはええなて、ライブでやると結構セクシーに見えたり、ああゆう揺れは。
B  そうすね、なんか変な形でceroを批判する人とかってポップスとしての完成度はわりと低いというか、ポップスとしたら全然完成されてないよって言うんやけど。けどceroの本質はそういうとこであって、ズレたりちょっと欠損してるとこがいい。
栗    恥ずかしい言い方するとそれがソウルやん。
一同   笑
栗   ソウルやん。
森 あとやっぱあれ、neco眠るがズレられへんのは、さっきも言ったけど真ん中が無いからズレられへんというか、真ん中あったらそれに合わせてズレれるというか。ペンペンズ(オシリペンペンズ)とかまさに真ん中にモタコ君(石井モタコ/オシリペンペンズ/こんがりおんがく)のボーカルがあって全部それにズレながら合わせてる、単純に音だけの意味でも存在みたいな意味でも。
栗   結構世の中の音楽聴いてるとみんな真ん中がある。
栗   割と俺ん中でneco眠るのキーポイントというか、バイオマンのこの曲たちはスタジオミュージシャンでもいいんじゃないかみたいなぎりぎり感で、全然下手な俺らがやってるという。
森 けどそこがまたneco眠るぽさが。
栗 出ざるおえへん、俺らの演奏力やったら。そこが10年20年経ったら金のうんこみたいな、、、。
杉 neco眠ると完璧な演奏できるスタジオミュージシャンの対バン観たいですね。
B  スタジオミュージシャンによるコピーバンド観てみたいですね、ぜんぜんそっちの方がええやんみたいな笑
一同 笑
杉 あ、でもいつもスチャ(スチャダラパー)とかと対バンして観る時に、これ笹沼さん(笹沼位吉/Sly Mongoose)がneco眠るで弾いたらどうなるんやろて思いますね。
B  弾いて欲しい。笹沼さんクラブっぽいグルーヴもわかってるベースラインやから気持ちいいっす。ループする気持ちよさ。
栗   めちゃかっこいいよね、あれでTシャツがラモンテヤングやもん。いやほんーまにすごいなて、一番おしゃれやなてよう思う。
B  なんか四分の頭で乗る感じとかもむっちゃかっこいい。
あ、なんか話し戻るけど、与えられた感じの中で作ってたけど、ほんまに「BOY」だけはクリティカルな感じが僕ん中ではすごいするすね。わりと想いこもってる感じ。
栗 昨日とある人に聴かせたらやっぱ「BOY」で泣いたと。
B  「BOY」泣けますよね。
栗 頭から聴いて、最後にやっぱくるて。
B  なんか誰かのおかんがユニバース(味園ビルUNIVERSE)にライブ見に来た時、あの曲最初同じこと繰り返しててループ多すぎてあれやったけど、最後のリフがきてその意味が分かったて言ってて。
栗   それ俺のおかんちゃうかな、最初暇すぎるて、何もせえへんで良いんかあれ?みたいにちょっと心配されたけど。最後まできてやっと良かったわあて言われたけど。
B  VIDEO君(VIDEOTAPE MUSIC)とかはすごいジブリぽいて言うてた。グッゲンハイム邸に台風で閉じ込められてる時にピアノで弾いたりしてたら、
ピアノで「BOY」弾いたらめちゃジブリやな~て。
栗   個々の思い出の琴線に触れてくる、自分の思い出に置き換えそう。
B  あーそうすね、そういうのは「BOY」だけじゃなくて全編にわりと。
杉 はまる想いがあるすね。
森 けどほんまそれずっと理想の音楽っていうか琴線に触れるっていうのは。
B  やっぱ万人の琴線に触れようと思って共通言語とかを探していったら子供の頃とかそういうところになっちゃうから、そういう面でも「BOY」になったんかも。
森 こんがりおんがく祭のキャッチコピー「琴線なでなでフェスティバル」。
栗 今回のディスクユニオンとかのプレスリリース文は誰考えたん?
B  杉もっちゃんが作ってくれた奴をいじりましたね。
栗 あれもよかった。
杉 あんま覚えてないすけどね。
B    あ、この曲も好きやな(車で東京行く時)
一同 うん、いいな。
B これまじで車のCMで使って欲しいな、ビッツ!みたいな。
栗 アウディ。
杉 そんな高級感ないすね笑
B  ミニクーパーとか使って欲しい。
栗   (CM)誰に出て欲しい?多部ちゃん?おれは多部ちゃん(多部未華子)に出て欲しい。
B  うーん、多部ちゃんかな。
栗   あれは貫地谷しほりは?
B    貫地谷しほりではない。好きやけど。貫地谷しほりは「BOY」で出て欲しい。
一同 笑
栗     紙袋に赤りんご、多部、、、ビッツ!
B    意味わからん笑 車関係ない。両手に荷物を持ってでも、ハンズフリーでドアが開きます、、、ビッツ!
一同 笑
杉  多部ちゃんというよりスチャ(スチャダラパー)が。
B   多部ちゃんがおって、スチャの3人がおって、、、
杉 ドアの間の棒が無いみたいな。
B    こんなに広ーい、フリースタイルできるよ!サイファーができる!車内で。
一同 笑
栗   で、最後車で一人ロボ宙さんが腕組んでニコニコしてて「ぼくは?」て。
B    CM一個できた笑  広告代理店できるんじゃないすか。

いったん休憩しますか
酒買ってくるわ

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森 なんか一曲ずつしゃべっていったりする?


▼「お茶」

B  「お茶」は「お茶」っす。
森 最初に作ったんこれ?
B  あれ、どやったけ、たぶん「BOY」が先っすね。
森 この曲はsirafu君(MC.sirafu/片想い、etc…)がスティールパンで参加してくれている。
B  あの最初のスネアの連打でsirafu君に良いていわれました笑 バカみたいなスネアの連打。
栗   笑それむちゃオモロいな。
B    けどsirafuさんこの感じわかるんやて思って、すごいなあて。
森 そりゃわかるよ。
B  いやもっと完成度の高いところを良いて思ってるんかなあて。
森 シラフ君、スパズマムとかWORLDとかむっちゃ好きやったりほんま幅広い。
杉 でもさっきのなんか実体のない感じとか言うてたけどシラフさんもそういうタイプかな。
B  ああそやね。
杉 歌詞はなんぼでも出てくるて言うてて、人でなしやからて笑
一同  笑
杉 そういう面で共感してくれてるんかも。
B  何も手に持ってない中でどこを選ぶかっていうのが違うだけで、結構似てるんかも知んない。
森 あとまあneco眠るのどこが好きかっていうとこで、音がデカいとこがむっちゃ良いて言うてはったな。
B  このスティールパンソロのとこの録音難儀しましたね。
森 これ最初デモん時はマリンバの音で、これスティールパンにしたら良いんちゃうかて思って、そりゃもうシラフ君にって。でもこの曲でほんま純太君(BIOMAN)が作るneco眠るのモードになったっつうか。まあBOYとセットで。
杉 でもちゃんと前までのイメージとつながってるし。
森 うん、ちょうど間に入ってる曲て感じがすごいする。うん、やっぱこの曲が一番好きかなアルバムん中で。
栗   反応どう?
森 や、あんま反応無い。
栗    俺この曲できた時ほんまにすごい、ミュージックラバーの間のええとことりすぎてるみたいな曲やなて、辺境ファンク的なんと、ボコーダーとneco眠るぽいポップさと、すごいめっちゃ融合しよったなて。これはみんながやりたかったことちゃうんとか思ってたけど。
B  レスポンスないすね笑
森  意外にない笑
栗    なんでやろ。「BOY」の良さに反応するのはすごいわかるんやけど。
B   あ、でも高橋さん(HALFBY)がすごい良いて言うてくれてた。声に出して良いよねって感じじゃなくてとどめて一人夜中聴いて、実は好きみたいな
ストイックな良さがありますね。
杉 やっぱお茶ができたから、「毎日寿司」とか「陽気な奴」とかができたというか基本のレシピができたというか。
森 そう思う。
B  そやね。
栗   バイオレシピ感ある。


▼「陽気な奴」

森 初めて聴いた時に思ったんは純太君(BIOMAN)がむっちゃneco眠る感をイメージして作ったんやろなて、「お茶」よりも感じた。
B まああんま何も考えてないです笑
一同  笑
栗   でもこれが一番中心が無い曲ちゃう笑
B  むっちゃ事務作業で作ったような曲笑
栗    これはね、制服着たい笑
B   真顔でバウンスボタン押した笑  なんか楽しい感じするけど空虚。
森 真顔でバウンスする奴。
栗   ライブでもお客さん戸惑ってんちゃう?
杉 いやスーって入ってきますよ。
B   まあライブでバンドでやってるという、ある程度肉体性を持たせたら楽しめるのはあるかも、音だけで聴いたらあっさりしすぎて逆に空虚というか怖いすね。
杉 こってりした曲ばっかでもしんどいんでこういう曲間に挟まると良いすね。
栗   もっと空虚にしてもいいんちゃうかと。
森 ちなみにこの曲は元neco眠る入江君(入江崇/noi)が参加してくれてます。
栗   めちゃいいパーカッションやん。
森 入江君は1st出す前にいたメンバー、ほんまメンバーが岡本君(元neco眠るドラマー岡本右左無)と僕二人になって。
栗    え?メンバー二人になった時もあったん?
森 うん、岡本君がベース探すわって言ってドラマーを見つけて連れてきて、(岡本君が)ドラマーやのにベースを弾いてた時期があったり、そん時にそのドラマーの人と一緒にMEX!COっていうパーカッショングループをやってて一緒に入ったというか、いつの間にか参加してくれてたんが入江君すね、その後ドラマーが抜けたり、ほんとどうしようもない時期を一緒にやってくれてたメンバー。
杉 この曲ループヤバいな(ループで陽気な奴聴きながら)笑
一同  空虚 笑
杉 スーパーマーケットミュージックというかコーナンでかかってそうな。
森 しょぼいMIDI感あるな。
B  MIDI感はわりとテーマすね。
杉 露骨さんとかがMIDIフュージョンのMIX作ってるみたいな。
B  京阪電車で鳴ってる鳥の音声みたいな笑 チュンチュン
一同  笑
B  偽物の楽しさはやっぱそそられますね。
森 もうタイトルが、「陽気な奴」て笑
B  適当すぎる笑
森  仮タイトルそのままやん。
B 「奴」ていうのが投げやりすぎる笑
森  奴シリーズやな。
杉  このボンゴが、坂本さん(坂本慎太郎)のやつとかも空虚でボンゴ入ってるけど質感が真逆ていうか、むこうはすごいしっとりしてるけどこっちはプラスチックみたい笑
森 水分全く無い笑
杉 樹脂。
B  坂本さんも空虚な音としての使い方でボンゴ使ってる感じするっすよね。
森 新しい曲もヤバすぎるもんな、ロボットの奴。


▼「ハワイで正月過ごす奴」

栗   ハワイ、俺覚えてないねんな。
森 イメージとしてZE(ZE RECORDS)あたりの感じなんかなと、ミュータントディスコ感をneco眠るに落とし込んだ感じ?
B  まあそんな感じすね。
栗    まじで?むちゃしっくりきたわ。
森  ドラムのゲートリバーブ感とか、コーラスぽい感じとか。リジー(Lizzy Mercier Descloux)ぽい感じ良いなて言うてたんを純太君(BIOMAN)なりに答えて。
B  事務的に笑
森 事務的に作ってきてくれたんかなと笑 思ってました。
B  まあそれもありますけど、ビート的に抜けてるビートの曲があんまりないなって。んーなんて言うんやろ、まあ確かにこれも真顔でバウンスしたかも
森  真顔でバウンスシリーズや笑
栗    バウンスミュージックやね。
一同  笑
栗  インダストリアルバウンスミュージック。
森 これもライブで早くやりたい。
栗   けどバンドの醍醐味ってそやんね、無機質が肉体性を持つみたいな、境目。
B  エディットっていうか、オーバーダブはこの曲が一番多いかな。
森 真ん中のインタープレイみたいなん終わって、PAPA君のディストーションギター入ってくるとこいいすよね。
B  エフェクター踏みこむ音も入ってます。


▼「三連休」

森 三連休は全く覚えてないね笑
B  何も感動しないすね笑
森 これこそまさに真顔でバウンス笑
B  作業的にも5分くらいで作った
森 前半のループがあって後半ちょっとサザエさんぽい。
B  これたぶん二人がギター録ってる時とか俺寝てたんちゃうかな。
一同  笑
B  あ、できました?て、(聴かずに)オッケーす。て笑
栗   確かに何でもオッケーやった気がする笑
B この曲だけワンテイクでオッケー。
森 まあ。
B  何も言うことが無い笑


▼「泥酔」

森 これはやっぱおもろいなあ。
杉 いいすね。
栗 これはすごい曲や。
B  これ完全に真顔じゃなかったです。
栗   やっと真顔じゃない笑
B  できたー!て思って。
杉 ニッコリバウンス笑
B  笑 ニヤ
一同  笑
B  mono/polyでこの音色を作るのに一週間くらいかかった。
栗   これな、次のROVOの時(11月24日ROVO presents MDT@ユニバース)とかにやりたいけどな。
森 山本さん(山本精一)に聴いて欲しいすね。
杉 この音色は参考になったものとかあるん?
B  影響受けたんはjoeやな。
栗   あー!なるほどな
B  まあjoeだけじゃないけどこの揺れてる感じのシンセ。
栗   この曲はちょっとスタンダードにしたいね。
森 けどjoeとかはやっぱこの曲とかだけじゃなくて今のneco眠るに至るまでのポイントかもな。
B  joeだけじゃなくておそらくjoeが参考にしたであろうLAFMSまわりのDennis Duck Goes Discoとかもけっこう影響受けましたね。Dennis Duckとneco眠るとかすごい離れてるものを無理矢理近づける作業。
栗   けどなんかフェティズムはめっちゃ一緒なとこあるかもね。
B  話合いそう。
栗   息子みたいに思ってくれそう。
(joeを聴きながら)
B  この曲もすごい。
杉 すごいな笑
栗   これはすごい。
B  けど、ちゃんとキックにサブベース入ってて一応ベースミュージックとして成り立ってる。
杉  joeだけ全然違う道一人ずーと歩いてる感じ。
B  天の邪鬼的な感性がnecoとはちょっと通ずるかも。
森 けどjoeの「claptrap」初めて聴いた時はこれはほんまに最高や思て、ひたすらあの曲ばっかりをアナログで針を戻してずっと聴いてましたね。
栗    joeとnecoやりたいな。
森  joeにリミックスとかしてほしいな。joeとDICK(EL DEMASIADO)とJAMAL MOSSと笑
B  ヤバすぎる三人笑
杉 JAMAL MOSSとかヒドいのきそうやなあ笑
B  もうなんか大体わかるもんな笑、どんなんあがってくるか、とりあえず音は割れてる笑、絶対最後はシュワーで終わる
一同  笑
B  シュワーでお茶を濁して終わる笑
杉 終わらせ方わからん笑
森 最高やな。
B  まあ「泥酔」は結構エポックメイキングな。
森 うん、すごいことをバンドに落とし込んだなあ。
栗   これはほんとすごい。
B  ペンタトニックとか盆踊りみたいなものと、もっと離れたところでかつneco眠るにはまるような価値観。ばかっぽさていう価値観をどうやったら落とし込めるやろなあて。
森 よくぞやってくれましたて曲ちゃうか。


▼「すごく安い肉」

森 これも最高やろ。これはもう「やりよった、、、」て感じ。
B  これはテクニック的に苦労したとか音楽的にがんばったというよりは、、、わかってるけど誰もやらんかったことを、、、うわー行きよった、、、みたいな。はい!俺食う俺食う!みたいな笑
森 でもやっぱこれ聴いて思い出したというか、思ったんは森君(森靖弘)とか渉太君(坂本渉太)のやってたトリオ・ロス・ヘグシオのことで、ヘグシオがやろうとしてた、やろうとして途中で終わってしまったことの続きがこの曲で結構できてる感じがあって、俺はぐっときてるのはある。やっぱヘグシオはテクノのバカさとバンドを、まあバンドっていうても特殊すぎる編成やったけど(ツインドラム+ワンギター)、でもあのまま続いてたらほんとすごいというか、唯一無二な感じになってたんじゃないかという感じを引き継げてるんじゃないかと。
杉 ヘグシオの悪ふざけとベースミュージックの悪ふざけが交差した。
B  ベースミュージックとかドイツのMike Inkとか。
杉    Mike Ink笑
栗    necoってまじめやんな、みんな突き抜けててオッケーやん、Mike Inkとかも。ぼくらはなんか、ちゃんと構築してるよね。
B  まあ一応J-ROCK的なリスナーの方とかもいますからね、突き抜けすぎてもしゃあない。
森 J-ROCK笑
栗   いや、そこらへんの責任も果たそうと、まあ無意識やと思うけど。
B  果たすのがneco眠るじゃないかと、手放しでバカっぽいのはわりとできるけど。
栗   日本って実はバカさ加減を許容するけど、やるってなったらめちゃ厳しい土壌じゃない?突き抜けることが。それをちょっと逆手に取ってるみたいなとこを感じる。
森 けどやっぱそのバカさのバランスと、、、すごかったんがZUINOSINとヘグシオ。
栗   ZUINOSINな。
森 けっこうその、、、やっぱ純太君はすごいと思うわ笑
栗   全部省いたな笑
森 俺のあこがれのそのバランスを笑
B  結果として笑
杉 このオーケストラヒットの音色はすぐ決まったん?
B  使いたくて仕方が無かった笑
森 仮タイトルは「オーケストラヒットの奴」笑
栗   ソロでもこの感じ出そうとしてたん?
B  いやソロではできないすね。
杉 ソロの立ち位置が全然わからんけど。
B  取捨選択というか、もうちょっとちゃんとしようてなっちゃう。
杉 真顔でバウンスはできひん?
B  ソロは真顔の瞬間は無い。
一同 笑
B  neco眠るやったらまあいいかって笑
栗   そのまあいいか感に落とし込まれるとうれしいよね。どMやね。
森 けどほんまやりたかったけどできんかった感じをやってくれた感あるかも、この曲と泥酔は、
杉 どんな反応なんすかね?
栗   いままで聴いてくれてた人も、これからの人もしっかりと受け止めてくれると思う笑
B  これこそクラブとバンドをつなぐ曲。ポスト4つ打ちロックとしての安い肉笑
杉 けどこれソロで出してたらおそらくokadada君とかケシーくんとか、一部の人にしか抱きしめられなかったのがneco眠るで出すっていうのが。
B  neco眠るでやるっていうのにかなり意味がある。


▼「ドラゴンラーメン」

森 最初聴いた時の印象がくるりのアルバムに入ってるロックな曲みたいな。
B  「GO BACK TO CHINA」みたいな?
森  録音めちゃ大変やった。
B  これも真顔でバウンス系すね。ペンタトニックでクドゥロぽいリズム。これは何も語るとこがない笑
杉 ライブで受けそうやけどね。
B  まあやってる側は真顔で、聴いてる方は楽しい感じなんかな。
杉  印象には残る。
B  タイトルだけ面白くできたな。
森 仮タイトルそのままいったな。けどドラゴンラーメン以外つけようの無い。
B  バカすぎる。
杉 モタコさん(石井モタコ/オシリペンペンズ)に金龍の制服きてカンフーして欲しい笑
森 ペンペンズ主演でMV作りたい。モタコ君にMV作ってもらおか。
B  これはもうええか。


▼「KANIMISO」

B  好き。
森 いいな。
栗   ライブでも評判良い。
B  これは「カニミソ、ホンモノ」てフレーズが最初に出てきて、これ曲にしたいなて、そっから始まった。聴いてる人が歌詞を考えるのが楽しいやろなあて。
栗    募集しようや。
B  アキヲさん(山本アキヲ/本作のマスタリングエンジニア/AUTORA)も歌詞が気になりすぎてマスタリング中わけわからんくなったて笑、歌詞どうなってるんやろうってとこに耳がいってしまう笑
森  アキヲさんすごいほめてくれて嬉しかったな。
栗    アルバムを?
森  うんアルバム全体と、あとドクター(西平慶介/今作の録音エンジニア/studio lablub)のミックスも。
B   「カニミソ、ホンモノ」って歌詞できた時すごいウワーて思った。
一同  笑
B   そこは真顔じゃないです、うわ、やばみたいな。


▼「わんこそば500杯30秒」

森 これ結構好きでライブでやりたいんやけど。このシーケンスっぽい木琴のフレーズってシャンガーン(Shangaan Electro)ぽさあるよな。
B  デモの段階のが物足りなさすぎて、まあ木琴でも入れとこかて。これけっこう真顔っすね。
栗   これって(ライブで)再現できるん?
B  できないっすね。
森 まあアレンジ弄っていつかはやりたいけど。
栗   キーボード何台かで。
B  30台くらいいるんじゃないすか笑
森 3段積みのキーボードスタンドで純太君の四方を囲んで。
B  誰かに黒子してほしいすねシンセ入れ替えるのに。
B  この曲はなんも(しゃべるとこ)ないなあ笑
森  俺は好きですけどね、ほとんどギター弾いてないけど。
B   栗原さんどうすか?
栗  ライブで弾いたらブラボーやね。


▼「車で東京行く時」

B  これ結構良いな。
森 いいな。
B  キーボードバッキングの曲を作ろうと。めっちゃはまったすね。全部いい感じにはまって。うわ~よかった~て。
森 しっくりきてるな、ちゃんと新しいし。
栗   良い時間にやりたいよね。ちゃんとみんながあったまって。
杉 これ、でもまだ(高速道路の)豊中から京都南の間くらいの疲れてない時のフレッシュな笑
B  そやね笑、だいぶ最初やん。
杉  新名神入ったぐらいとか。
B  そやな俺の中では新名神入った時感ある。いや、これは新東名やな。伊勢湾岸通って、ちょっと混んでたんが新東名入ってばーんて開けた時の高揚感。
栗   で助手席にハル君(春名健太/PA)がいる笑
一同  笑
杉 浜名湖SAとかでコーヒーで回復した後、よしゃもうちょい行くかみたいな。
B  昼の高速のイメージ。
杉 夜はミニマルテクノ。
B  レッドブルと固揚げポテトとコーヒー。
森 純太君固揚げすきやな笑
B  運転の必需品笑、終わり方もすごいいい。
栗 ライブバージョンも良いよな。(最後キックが4つ打ちになる)
B  全部がそつなくいってて気持ちいい。
栗   これはちなみに真顔?
B  これはけっこう真剣です。
栗  真剣バウンス。


▼「走るこども」

B  これはすごく思い入れあります。
森 うん録音の時に思いました。
B  リフとか完全に僕のタイム感でやったらこうなっちゃう。めっちゃむずかしくなっちゃうから、そういうの一個入れようかなと。
森 この曲はアルバムで一番BIOMANソロのMISSANGAに近い感じて思った。
B  うんMISSANGAのリフの進み方をすごく純粋に培養したような曲ですね。そこだけをフォーカスして。何かこういう進み方むっちゃ好きで。
森 だから俺とかは自分の中に無かった感じやからむずかった、拍とかも。
杉 リズムはブラジルっぽい感じやんね。
B  まあそやな16でずくずくずくて。
栗   これアコギ入れてるん?
森 弾いてるすね。この曲と修学旅行はアコギ重ねてるすね。
栗   これ俺ん中で美空ひばり感あるねんな。羽を広げた。
B  エンドロールでスタッフ全員出てくるみたいな。
森 こないだ北島三郎のライブ観に行ったんやけど、いっちゃん最後の「祭り」の、むっちゃサンバで100人くらいのダンサーがいてバカデカい兜の上の金の鯱にサブちゃんが乗って歌いながら客席にせり出してくるんやけど。そんな感じやった笑
栗   それnecoが目指すとこちゃうん。
杉 サンバってそういうとこですよね、ニカさん(二階堂和美)の「お別れの時」とかも。
栗   なんか定番にしたい。こないだ大人の新幹線、観に行った時も最後の挨拶みたいなんサンバっぽいんで集合で出て引っ込んで出て引っ込んでみたいなん。あれやりたいよね笑


▼「毎日寿司」

森 これはプレイヤーとしては面白いけどね。展開がむっちゃはっきりしてるし。初めて聴いた時はしっくりこんかったけど、ちょっとダサいくらいに思ったかも。
B  まあこれも真顔ですね。まあピアノ入れたかった。まあそれだけ笑
森 冷静に聴くとダサい笑、けどバンドでやると生き生きした感じはあるね。
栗   一体にならざるおえん。
森 言うたらむちゃわかりやすいやん。わかりやすくシングルっぽい曲になったね。これはあらぴー(荒内祐/cero)がピアノ弾いてくれてます。最後のピアノむちゃいいな。
B やっぱnecoでキック4つでスネア入れるってなったら、クドゥロぽい感じがむちゃくちゃ合うんす。それが不思議やなて。


▼「修学旅行」

森 これは良い曲やわ、黒田さん(黒田誠二郎/ゆすらご/gofishトリオ)がチェロで参加してくれてます。
B  チェロむちゃくちゃ良い。あとタイトルが「修学旅行」って決まった時ぐっときた。
栗   これneco眠るっぽくないやん?
森 ちょっとモデストマウスぽいと言うかUSインディー感みたいなん感じたけど。
杉 日本人の琴線とはまたちょっと違う感じもする
栗   あーわかるわかる。
B  イギリスというよりはアメリカのカントリーとかのコード進行とか、アメリカの郷愁の感覚の方が近いんかな。


▼「梅雨」

栗   あらぴー(荒内祐)と黒田さん(黒田誠二郎)が参加してくれてる。録音とかどんなやったん?
森 まあスタジオパズルにあらぴーがいる姿がだいぶ面白かった。
栗   あらぴー取り扱い的な話ない?
B  取り扱い??
森 パズルにある羅針盤のサイン色紙の写真を撮ってた。
栗   それけっこうレアやね笑
B  あらぴーをパズルまで車で送っていって、車おりた瞬間に歩いてる人がceroのTシャツきててウワッて。
森 良い曲。
栗   どんな注文したん?
B  まあMIDIで打ち込んだやつを渡して、そんなに指定はしてないすけど。とりあえず弾いてみてって言うたら割と考えてたような感じにやってくれた。力抜けた感じ。
栗 バイオマンからしてのあらぴーの魅力ってなんなん?ピアノ。
B  ピアノっていうか作曲者として良いですね、ピアノも好きやけど。なんやろ、あの人こそインテリバカなんじゃないかと。聞いてたら作曲手法とかパッチワーク感というかコラージュ感があって、おもしろいなあて。
栗   それ意図してパッチワーク感あるん?
B  そう。意図してることをくんでくれるのが。馬が合うすね。
杉 あらぴーも真顔タイプやな。
B  真顔系
杉 高城君がやっぱり表現者タイプ。あらぴーの曲は真顔感あるなあ。自分がどうやりたいって言うよりも、自分のやりたいのはもちろんあるけど
表現したいって言うよりは良いものを作るみたいな。


▼「BOY」

森 まあもう良いなあ。
B  良い曲っつうか想いがこもってますね。
杉 どういう想いがこもってんの?
B  なんやろな、これ作ってた時、結構お盆とか色々用事でじいちゃんばあちゃん家とか行ってて、東吉野に行く機会が多かったから、ちっちゃい時の事とかむっちゃ思い出してて、なんか、あぁみたいな。良かったなぁみたいな。なんか少年性っていうのはでかいなあって。
森 そやねこないだも吉本さん(吉本秀純/ライター)ともしゃべったけど今までのneco眠るのモードというか、俺のこう、大人になってから銀杏ボーイズを観て以降の、青春を取り戻す感と言うか。当時、高校生ん時バカにしてた青春パンクというかなんかそんな感じのに感化されて以降の青春モードというか、なんかそんなんあって、まあそれがDVDの「ボーイズ」とか1stも「ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK」やったり、「BOYS」で、今回は「BOY」で、その違いは何かって言うと「BOYS」って言う青春感と「BOY」ていうもっと昔のというか青春未満の、なんつうか郷愁とか少年性みたいな。
杉 友達となんかやった思い出とかじゃなくて、子供の時の個人的な見てた風景とか。
B そうやね。いろんな音楽とか聞いてて疲れるやん?時代によって熱を注ぐものとかが変わっていくのがなんか、あぁ世知辛いなあとか思って、そういう風な気持ちになった時に、やっぱり昔のこと思い出してしまうなあみたいな。
森 うんそこがやっぱ今までのneco眠るのモードというかチャンネルがまったく変わったとこかも、「ボーイズ」でneco眠るの青春時代が終わって、、、
杉 うちの嫁も泣いておりました、STARS ONで観た時。
B  なんかみんなそれぞれの感応するとこに捉えられやすいと言うか、どうとでも捉えられるけど、すごいくるものがありますね。まあ普遍的なメロディで。
栗   都合よくじゃないけど、みんな都合良くアクセスできるというか、それはすごい曲やと思う。
杉 想い出を思い出して懐かしくてワーてなる感じある。
栗   ここに訴えかける、みたいな決めつけが無いやん、作り手としては実は、それが良いよね。
B  どこで感動するかっていうと不思議と自分が意図したようなことになってるんかもしれない、明日もがんばろうとかじゃなくて、なんか思い出すモードになるじゃないですか、昔を懐かしむ。
栗   自分の記憶の引き出し開けてみようか感。
B  思い出し感ありますよね。このギターソロすごいな笑
栗   恥ずかしいけどね笑、なんで12インチの奥に引っ込んだバージョンにせんかったんやろうって思うけど、、引っ込んだままでええのに。
B  これが最初に作った曲かな。出来たー!!て
杉 最初にライブでやった時(活動再開一発目の味園ユニバース)から会場に良い曲やなあて空気が漂ってた、良い曲~、、、みたいな。
B うれしいな


---------------------


森 〆なあかんな
栗   NEGURAについて全然語らんかったなあ
杉 笑
栗   NEGURAっていう巨人。
森 NEGURAっていう概念。
B  なんかわからんかった真ん中の概念がNEGURAっていう。
栗   要は神話思想。
B  アー写でも神話の巨人みたいになってるし。
栗   古事記ってあるやん?あれって3人の子供が生まれるんやけど、活躍するのは一番上と一番下で、真ん中だけが全く出てこうへんねんて、それを日本の中空構造て。日本人は要は中心が無いねん、てのはずっと言われてる。あいまいっていわれるやん。あいまいでいいていうのが古事記で生まれてるんやって、だからneco眠るが真ん中が無いっていうのはあまりにも日本的すぎるねん。
一同 笑
B  深読みしすぎでしょ笑
栗   実はneco眠るはものすごくなそこを王道としてとらえてるんじゃないかと。そして、それがNEGURAという神話思想。
B  わけわからん笑

栗 でもすでに次が楽しみ。続けていきたいね。
森 このアルバムをふまえての次がね、次は僕と栗原君もちゃんと曲作りがんばりましょう。
栗   栗原ちなみにパソコン壊れたんで笑、前のデータ全部飛んだんで。
B  前途多難やな笑 
栗   ちょいちょいためてた色々も全部ぶっ飛んだんで。フレッシュな気持ちで笑

フレッシュな気持ちで今現在いるneco眠るということで。

 

2014年11月13日@HOPKENにて

プロフィール

森雄大
▼好きな音楽
山本精一、Billy Childish、Khaira Arby、HANS REICHEL、DICK EL DEMASIADO、BUSH OF GHOSTS、渚にて、SUN CITY GIRLS、S.O.G、joe、オシリペンペンズ

▼好きな食べ物
茗荷、ホタルイカ、牡蠣、芽キャベツ、菜の花、ルッコラ、スダチ、水ナス、空芯菜、島らっきょう、袋茸、冷や汁、柚子、白米、カツオのたたき、厚揚げ、黒枝豆、蕎麦、白髪ネギ、カレー(soma、アララギ)、握り寿司(芽ネギ、赤貝、イワシ、ハマグリ)、柿の葉寿司、鱒の寿司、鯖寿司、焼餃子、水餃子、肉うどん(三国そば)、はまぐりうどん(ふるさと)、鶏天うどん(白庵)、ボンゴレ、アサリラーメン(くそオヤジ最後のひとふり)、アサリラーメン(味仙(名古屋))、台湾麺(あっさり)(味仙(大阪)、沖縄そば、人参しりしり、焼きトンカツ(たいら/名古屋)、アスパラベーコン、オムライス、ネギ入りだし巻き(クラスノ)、油淋鶏、青椒肉絲、バインミー、カオマンガイ、プーパッポンカリ、酒盗、大葉の天ぷら、いぶりがっこ、だし(山形)、じゃこおろし、鯵の南蛮漬け、生春巻き、豚しそ巻き、豚オクラ巻き、一芳亭のしゅうまい、のれそれ、カステラ(正宗屋)、鴨南蛮、とん平焼き(登美子)、お好み焼き、すき焼き、もつ鍋、かき揚げ、焼きもち、白子ポン酢、タコライス、ピーマン肉詰め、若竹煮、卵とトマトの黒酢炒め、ぶり大根、スルメキムチ、オイルサーディン、ハム(村田酒店)、おでん(春菊/大根/ネギマ)、生せんべい、コーヒーフロート

 

NEGURA

▼好きな音楽
脳揺れ系

▼好きな食べ物
白米

BIOMAN
▼好きな音楽
Aksak Maboul、CRAMMED DISCS、Night Slugs、FADE TO MIND、Gang Fatale、cgi records、Hessle Audio、Sublime Frequencies、Software、DIAGONAL、Spectrum Spools、Infrasonics、Ricardo Villalobos、JAMAL MOSS、oni ayhun、Mike Ink、Profan、errorsmith、Fiedel、Zazou Bikaye、UNKNOWN TO THE UNKNOWN、Principe Records、TRAXCOUTURE、Egberto Gismonti、ennio morricone、Ernesto Nazareth、Heitor Villa-Lobos、Federico Mompou、Lift Boys、Frank Zappa、Hans Reichel、Hugo Fattoruso、テニスコーツ、Joe、
Cornelius Cardew、The Lost Jockey、Lucky Dragons、Maxmillion Dunber、Meredith Monk、Milton Nascimento、新津章夫、YASUAKI SHIMIZU、PASCAL COMELADE、早坂文雄、Mono Fontana、Spinetta、robertinho de recife、Simon Jeffes、Michael Nyman、Steve Vai、Tom Ze、SEIICHI YAMAMOTO、Conrad Seto、Dominique Lawalree、Carl Orff、Erik Satie、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

▼好きな食べ物
生八ツ橋、寿司

 

伊藤コーポレーション(株)
▼好きな音楽
METALLICA

▼好きな食べ物

栗原ペダル
▼好きな音楽
eliane radigue、james ferralo、Sun City Girls、Thomas Bullock、加藤 和彦、captain beefhaert、Palais Schaumburg、the passage、Ian underwood、black dice、sonic youth、Jean-Claude Vannier、mono fontana

▼好きな食べ物
アルザスの牛挽肉とポテトのドリア
さけるチーズ

 

三木章弘

▼好きな音楽

Audio Active、Blankey Jat City、BOREDOMS、bloodthirsty butchers、Boards Of Canada、Bogulta、The Fishmans、GOMA、Lightning Bolt、THE HIGH-LOWS、Melt-Banana、Number Girl、oono yuuki、PARA、Red Hot Chili Peppers、Rei Harakami、ROVO、SHING02、SHINTOKA、Squarepusher、Strobo、T.M.Revolution、THA BLUE HERB、THINK TANK、United Future Organization、The Watchman、YOUR SONG IS GOOD、ZAZEN BOYS、かせきさいだぁ≡、銀杏BOYZ、スチャダラパー、宇多田ヒカル、降神、小沢健二、羅針盤、七尾旅人

▼好きな食べ物
カレー、からあげ、お好み焼き、ハンバーガー、麻婆豆腐、オムライス、寿司

2014年11月26日
neco眠る旧譜2作品カクバリズムより同時再発!!

neco眠る「ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK」
2014年11月26日発売 DDCK-1038 ¥1,852+税

坂本渉太氏によるアニメーションMVが大きく話題になり、
どインディ破格のアンセムとなった代表曲「ENGAWA DE DANCEHALL」
JETSETより12インチリリースされた「DASI CULTURE」を含む、
関西アンダーグラウンドからお茶の間まで
多様な音楽の、いわゆる「neco眠るっぽい」オリジナルな解釈/表現を提示した
2008年リリースの全11曲入り1stフルアルバム

※鈴木裕之画伯による描き下しリデザインジャケット
※KABAMIX氏によるリマスタリング

 

 

neco眠る「EVEN KICK SOY SAUCE」
2014年11月26日発売 DDCK-1039 ¥1,800+税

1stアルバムリリース以降、あらゆるシーンを股に掛け
加速し広まり続けたるライブ活動を通じ形作られた
neco眠るオリジナル老若男女対応型のオブスキュアファンクを
前進&確立することに成功した2009年リリースの全9曲入りミニアルバム

盟友DODDODO(どっどど)のカバーであり
二階堂和美氏をボーカルにフューチャーした珠玉の名曲
「猫がニャ~て、犬がワンッ!」やALTZ REMIX、ライブ音源等を収録

 

neco眠る「BOY」

DDCZ-2000 / KONG-008
2014年11月26日発売 税込み¥2,300 (税抜き¥2,130)

neco眠る「BOY」

DDCZ-2000 / KONG-008
2014年11月26日発売 税込み¥2,300 

neco眠る「BOY」

DDCZ-2000 / KONG-008
2014年11月26日発売 税込み¥2,300 (税抜き¥2,130)

  1 お茶 (album version)
  2 陽気な奴
  3 ハワイで正月過ごす奴
  4 三連休
  5 毛虫
  6 泥酔してる時
  7 すごく安い肉
  8 ドラゴンラーメン
  9 KANIMISO
10 わんこそば500杯30秒
11 大盛り
12 車で東京行く時
13 走るこども
14 毎日寿司
15 修学旅行
16 梅雨
17 BOY (album version)

  1 お茶 (album version)
  2 陽気な奴
  3 ハワイで正月過ごす奴
  4 三連休
  5 毛虫
  6 泥酔してる時
  7 すごく安い肉
  8 ドラゴンラーメン
  9 KANIMISO
10 わんこそば500杯30秒
11 大盛り
12 車で東京行く時
13 走るこども
14 毎日寿司
15 修学旅行
16 梅雨
17 BOY (album version)

  1 お茶 (album version)
  2 陽気な奴
  3 ハワイで正月過ごす奴
  4 三連休
  5 毛虫
  6 泥酔してる時
  7 すごく安い肉
  8 ドラゴンラーメン
  9 KANIMISO
10 わんこそば500杯30秒
11 大盛り
12 車で東京行く時
13 走るこども
14 毎日寿司
15 修学旅行
16 梅雨
17 BOY (album version)

参加ゲストミュージシャン
荒内祐 (cero) on M 14,16
入江崇 (ex.neco眠る) on M 2,6
MC.sirafu (片想い) on M 1
黒田誠二郎 (gofishトリオ) on M 15,16

参加ゲストミュージシャン
荒内祐 (cero) on M 14,16
入江崇 (ex.neco眠る) on M 2,6
MC.sirafu (片想い) on M 1
黒田誠二郎 (gofishトリオ) on M 15,16

参加ゲストミュージシャン
荒内祐 (cero) on M 14,16
入江崇 (ex.neco眠る) on M 2,6
MC.sirafu (片想い) on M 1
黒田誠二郎 (gofishトリオ) on M 15,16

ドラマー脱退からの活動休止を経て2012年復活

カクバリズムこんがりおんがくより12インチBOY/お茶をリリース。

 

 

そして2014年の冬、長かったブランクを経て約6年ぶり(!)待望過ぎる

neco眠る2ndフルアルバムがこんがりおんがくより遂に到着!

 

パンク、ゲーム音楽、UKベース、辺境民族音楽、チェンバーミュージック、EDM、はたまた童謡、演歌、etc...。

 

 

途方も無い音楽的レイヤーの振れ幅と祖父母にも聴かせれる親近感を交配できる驚異的センス。

 

異能音響集団としての側面が大きくフォーカスされた今作は間違いなく新境地であり、

もはや「盆踊り系」だけでは到底形容できないインスト音楽の一つの到達点であります!

 

 

猛烈な郷愁とオブスキュアな未聴感の同居がネオ“みんなのうた”的感動に誘う「BOY」「修学旅行」。

 

プレ・イビサ・バレアリックのneco解釈ともいえる「車で東京行く時」。

 

空虚なドラムプリセット連発がFADE TO MIND周辺のユーモアを想起させる「すごく安い肉」。

 

サイモン・ジェフス的室内楽アプローチの「梅雨」etc…。

 

 

ゲストミュージシャンに

荒内佑(cero)、黒田誠二郎(Gofishトリオ)、MC.sirafu(片想い)、入江崇(ex.neco眠る) を迎えて制作された

バラエティに豊むメガ盛り全17曲、実験とポップネスが高次元で結合した最高傑作に仕上がりました!

ドラマー脱退からの活動休止を経て2012年復活

カクバリズムこんがりおんがくより12インチBOY/お茶をリリース。

 

 

そして2014年の冬、長かったブランクを経て約6年ぶり(!)待望過ぎる

neco眠る2ndフルアルバムがこんがりおんがくより遂に到着!

 

パンク、ゲーム音楽、UKベース、辺境民族音楽、チェンバーミュージック、EDM、はたまた童謡、演歌、etc...。

 

 

途方も無い音楽的レイヤーの振れ幅と祖父母にも聴かせれる親近感を交配できる驚異的センス。

 

異能音響集団としての側面が大きくフォーカスされた今作は間違いなく新境地であり、

もはや「盆踊り系」だけでは到底形容できないインスト音楽の一つの到達点であります!

 

 

猛烈な郷愁とオブスキュアな未聴感の同居がネオ“みんなのうた”的感動に誘う「BOY」「修学旅行」。

 

プレ・イビサ・バレアリックのneco解釈ともいえる「車で東京行く時」。

 

空虚なドラムプリセット連発がFADE TO MIND周辺のユーモアを想起させる「すごく安い肉」。

 

サイモン・ジェフス的室内楽アプローチの「梅雨」etc…。

 

 

ゲストミュージシャンに

荒内佑(cero)、黒田誠二郎(Gofishトリオ)、MC.sirafu(片想い)、入江崇(ex.neco眠る) を迎えて制作された

バラエティに豊むメガ盛り全17曲、実験とポップネスが高次元で結合した最高傑作に仕上がりました!

←森雄大

▼好きな音楽
山本精一、Billy Childish、Khaira Arby、HANS REICHEL、DICK EL DEMASIADO、BUSH OF GHOSTS、渚にて、SUN CITY GIRLS、S.O.G、joe、オシリペンペンズ

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茗荷、ホタルイカ、牡蠣、芽キャベツ、菜の花、ルッコラ、スダチ、水ナス、空芯菜、島らっきょう、袋茸、冷や汁、柚子、白米、カツオのたたき、厚揚げ、黒枝豆、蕎麦、白髪ネギ、カレー(soma、アララギ)、握り寿司(芽ネギ、赤貝、イワシ、ハマグリ)、柿の葉寿司、鱒の寿司、鯖寿司、焼餃子、水餃子、肉うどん(三国そば)、はまぐりうどん(ふるさと)、鶏天うどん(白庵)、ボンゴレ、アサリラーメン(くそオヤジ最後のひとふり)、アサリラーメン(味仙(名古屋))、台湾麺(あっさり)(味仙(大阪)、沖縄そば、人参しりしり、焼きトンカツ(たいら/名古屋)、アスパラベーコン、オムライス、ネギ入りだし巻き(クラスノ)、油淋鶏、青椒肉絲、バインミー、カオマンガイ、プーパッポンカリ、酒盗、大葉の天ぷら、いぶりがっこ、だし(山形)、じゃこおろし、鯵の南蛮漬け、生春巻き、豚しそ巻き、豚オクラ巻き、一芳亭のしゅうまい、のれそれ、カステラ(正宗屋)、鴨南蛮、とん平焼き(登美子)、お好み焼き、すき焼き、もつ鍋、かき揚げ、焼きもち、白子ポン酢、タコライス、ピーマン肉詰め、若竹煮、卵とトマトの黒酢炒め、ぶり大根、スルメキムチ、オイルサーディン、ハム(村田酒店)、おでん(春菊/大根/ネギマ)、生せんべい、コーヒーフロート

←NEGURA

▼好きな音楽
脳揺れ系

▼好きな食べ物
白米

←NEGURA

▼好きな音楽
脳揺れ系

▼好きな食べ物
白米

↓伊藤コーポレーション(株)

▼好きな音楽
METALLICA

▼好きな食べ物

↓伊藤コーポレーション(株)

▼好きな音楽
METALLICA

▼好きな食べ物

BIOMAN→

▼好きな音楽
Aksak Maboul、CRAMMED DISCS、Night Slugs、FADE TO MIND、Gang Fatale、cgi records、Hessle Audio、Sublime Frequencies、Software、DIAGONAL、Spectrum Spools、Infrasonics、Ricardo Villalobos、JAMAL MOSS、oni ayhun、Mike Ink、Profan、errorsmith、Fiedel、Zazou Bikaye、UNKNOWN TO THE UNKNOWN、Principe Records、TRAXCOUTURE、Egberto Gismonti、ennio morricone、Ernesto Nazareth、Heitor Villa-Lobos、Federico Mompou、Lift Boys、Frank Zappa、Hans Reichel、Hugo Fattoruso、テニスコーツ、Joe、
Cornelius Cardew、The Lost Jockey、Lucky Dragons、Maxmillion Dunber、Meredith Monk、Milton Nascimento、新津章夫、YASUAKI SHIMIZU、PASCAL COMELADE、早坂文雄、Mono Fontana、Spinetta、robertinho de recife、Simon Jeffes、Michael Nyman、Steve Vai、Tom Ze、SEIICHI YAMAMOTO、Conrad Seto、Dominique Lawalree、Carl Orff、Erik Satie、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

▼好きな食べ物
生八ツ橋、寿司

BIOMAN→

▼好きな音楽
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Cornelius Cardew、The Lost Jockey、Lucky Dragons、Maxmillion Dunber、Meredith Monk、Milton Nascimento、新津章夫、YASUAKI SHIMIZU、PASCAL COMELADE、早坂文雄、Mono Fontana、Spinetta、robertinho de recife、Simon Jeffes、Michael Nyman、Steve Vai、Tom Ze、SEIICHI YAMAMOTO、Conrad Seto、Dominique Lawalree、Carl Orff、Erik Satie、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

▼好きな食べ物
生八ツ橋、寿司

↓三木章弘

▼好きな音楽
Audio Active、Blankey Jat City、BOREDOMS、bloodthirsty butchers、Boards Of Canada、Bogulta、The Fishmans、GOMA、Lightning Bolt、THE HIGH-LOWS、Melt-Banana、Number Girl、oono yuuki、PARA、Red Hot Chili Peppers、Rei Harakami、ROVO、SHING02、SHINTOKA、Squarepusher、Strobo、T.M.Revolution、THA BLUE HERB、THINK TANK、United Future Organization、The Watchman、YOUR SONG IS GOOD、ZAZEN BOYS、かせきさいだぁ≡、銀杏BOYZ、スチャダラパー、宇多田ヒカル、降神、小沢健二、羅針盤、七尾旅人

▼好きな食べ物
カレー、からあげ、お好み焼き、ハンバーガー、麻婆豆腐、オムライス、寿司

↓三木章弘

▼好きな音楽
Audio Active、Blankey Jat City、BOREDOMS、bloodthirsty butchers、Boards Of Canada、Bogulta、The Fishmans、GOMA、Lightning Bolt、THE HIGH-LOWS、Melt-Banana、Number Girl、oono yuuki、PARA、Red Hot Chili Peppers、Rei Harakami、ROVO、SHING02、SHINTOKA、Squarepusher、Strobo、T.M.Revolution、THA BLUE HERB、THINK TANK、United Future Organization、The Watchman、YOUR SONG IS GOOD、ZAZEN BOYS、かせきさいだぁ≡、銀杏BOYZ、スチャダラパー、宇多田ヒカル、降神、小沢健二、羅針盤、七尾旅人

▼好きな食べ物
カレー、からあげ、お好み焼き、ハンバーガー、麻婆豆腐、オムライス、寿司

栗原ペダル→

▼好きな音楽
eliane radigue、james ferralo、Sun City Girls、Thomas Bullock、加藤 和彦、captain beefhaert、Palais Schaumburg、the passage、Ian underwood、black dice、sonic youth、Jean-Claude Vannier、mono fontana

▼好きな食べ物
アルザスの牛挽肉とポテトのドリア
さけるチーズ

栗原ペダル→

▼好きな音楽
eliane radigue、james ferralo、Sun City Girls、Thomas Bullock、加藤 和彦、captain beefhaert、Palais Schaumburg、the passage、Ian underwood、black dice、sonic youth、Jean-Claude Vannier、mono fontana

▼好きな食べ物
アルザスの牛挽肉とポテトのドリア
さけるチーズ

1/24(土)名古屋CLUB QUATTRO
前売¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

ゲスト : GELLERS、MILK

TICKET
ぴあ( P:247-030)
ローソン(L:43067)
eプラス (プレオーダー:11/22~24) (Quattro Web: 11/22~25)

Info.052-936-6041(JAIL HOUSE)



1/31(土)福岡Early Belivers
前売り未定
時間未定

ゲスト : 有り

TICKET
info.0927162658(BINGOBONGO)

 

1/24(土)名古屋CLUB QUATTRO
前売¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

ゲスト : GELLERS、MILK

TICKET
ぴあ( P:247-030)
ローソン(L:43067)
eプラス (プレオーダー:11/22~24) (Quattro Web: 11/22~25)

Info.052-936-6041(JAIL HOUSE)



1/31(土)福岡Early Belivers
前売り未定
時間未定

ゲスト : 有り

TICKET
info.0927162658(BINGOBONGO)

 

2/7(土)恵比寿LIQUIDROOM
前売¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

ゲスト : 有り

TICKET
ぴあ(P:247-298)
ローソン(L:79659)
eプラス(プレオーダー:11/17-24)
岩盤

Info.03-3444-6751(SMASH)


2/27(金)梅田AKASO
前売¥2,500(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

neco眠るワンマンライブ!!

TICKET
ぴあ(P:246-945)
ローソン(L:55562)
eプラス(プレオーダー:11/17-24)

info. 06-6535-5569(SMASH WEST)



福岡除く東名阪総合info : SMASH-WEST


 

2/7(土)恵比寿LIQUIDROOM
前売¥3,000(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

ゲスト : 有り

TICKET
ぴあ(P:247-298)
ローソン(L:79659)
eプラス(プレオーダー:11/17-24)
岩盤

Info.03-3444-6751(SMASH)


2/27(金)梅田AKASO
前売¥2,500(税込み・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00

neco眠るワンマンライブ!!

TICKET
ぴあ(P:246-945)
ローソン(L:55562)
eプラス(プレオーダー:11/17-24)

info. 06-6535-5569(SMASH WEST)



福岡除く東名阪総合info : SMASH-WEST

2014年11月26日
neco眠る旧譜2作品カクバリズムより同時再発!!

2014年11月26日
neco眠る旧譜2作品カクバリズムより同時再発!!

neco眠る「ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK」

2014年11月26日発売 DDCK-1038 ¥1,852+税

 

坂本渉太氏によるアニメーションMVが大きく話題になり、

どインディ破格のアンセムとなった代表曲「ENGAWA DE DANCEHALL」

JETSETより12インチリリースされた「DASI CULTURE」を含む、

関西アンダーグラウンドからお茶の間まで

多様な音楽の、いわゆる「neco眠るっぽい」オリジナルな解釈/表現を提示した

2008年リリースの全11曲入り1stフルアルバム


※鈴木裕之画伯による描き下しリデザインジャケット

※KABAMIX氏によるリマスタリング

neco眠る「ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK」

2014年11月26日発売 DDCK-1038 ¥1,852+税

 

坂本渉太氏によるアニメーションMVが大きく話題になり、

どインディ破格のアンセムとなった代表曲「ENGAWA DE DANCEHALL」

JETSETより12インチリリースされた「DASI CULTURE」を含む、

関西アンダーグラウンドからお茶の間まで

多様な音楽の、いわゆる「neco眠るっぽい」オリジナルな解釈/表現を提示した

2008年リリースの全11曲入り1stフルアルバム


※鈴木裕之画伯による描き下しリデザインジャケット

※KABAMIX氏によるリマスタリング

neco眠る「EVEN KICK SOY SAUCE」

2014年11月26日発売 DDCK-1039 ¥1,800+税

 

1stアルバムリリース以降、あらゆるシーンを股に掛け

加速し広まり続けたるライブ活動を通じ形作られた

neco眠るオリジナル老若男女対応型のオブスキュアファンクを

前進&確立することに成功した2009年リリースの全9曲入りミニアルバム

 

盟友DODDODO(どっどど)のカバーであり

二階堂和美氏をボーカルにフューチャーした珠玉の名曲

「猫がニャ~て、犬がワンッ!」やALTZ REMIX、ライブ音源等を収録

neco眠る「EVEN KICK SOY SAUCE」

2014年11月26日発売 DDCK-1039 ¥1,800+税

 

1stアルバムリリース以降、あらゆるシーンを股に掛け

加速し広まり続けたるライブ活動を通じ形作られた

neco眠るオリジナル老若男女対応型のオブスキュアファンクを

前進&確立することに成功した2009年リリースの全9曲入りミニアルバム

 

盟友DODDODO(どっどど)のカバーであり

二階堂和美氏をボーカルにフューチャーした珠玉の名曲

「猫がニャ~て、犬がワンッ!」やALTZ REMIX、ライブ音源等を収録

トーク
森雄大/BIOMAN/栗原ペダル from neco眠る
ゲスト : 杉本喜則 from HOPKEN

 

栗原ペダル(以下:栗)   杉本君聴いたん?
森雄大(以下:森)   どうでした?
杉本喜則(以下:杉)   良かったです。


森   どう思いました?
BIOMAN(以下:B)   吉本さん(吉本秀純/ライター)が言ってたのは今回俺が曲作ったから、こう、真ん中の人がいない感じがペンギンカフェっぽいて。イニシアチブとってるフロントマン的なものがない。ペンギンカフェもようわからん概念でやってて、空想の上でのみたいな。
ペンギンカフェの始まりもサイモンジェフスがペンギンの悪夢を観てそれを作ったみたいな、なんかそんな感じがしたって。
森   けどそこまでコンセプチュアルな感じは全く無いけどな。
杉 けど質感は変わりましたけどね、受ける印象というか、前に比べると、もっとなんて言うかプラスチックな感じにはなりましたね、印象的には。
プラスチックというかなんか樹脂?っぽい感じ。
森 樹脂 笑 今までは逆にどんな感じやった?
杉 今まではまだ人がやってる感じがあったす。
一同 笑
B  あーでもYMOみたいってのも言われたな。ロボット感があるみたいな。
杉 あーでもそれこそMIDIで打ち込んでるデモの段階からちょいちょい聴かせてもらってたからそう思うのはあるかも。けど僕は割とライブをコンスタントに観てて、変わっていく過程を観てるんで変化が割とスムーズに受け入れてる感じはあるんすけど。いきなり音源だけを聴いてたりしてた人はパーンと今回のを聴いたらどれぐらい違って聞こえるのかはちょっと想像つかないすけどね、割と印象違ってとらえる人もいるかも。
B  ぜんぜん関係ないけど昨日溝口さん(溝口紘美 a.k.a ナンシー/PA)に渡して聴いてもらったんすけど、一曲目の「お茶」の最初の部分のもこもこしたとこを最初聴いて「え、、マジで、、、?この音質で行くんや、、、」て。
一同 笑
B 「煮詰まって答えわからんくなったパターンやんこれ、、、」て。その後にちゃんとした音質でスネア入って来て安心したって。
杉 いやけど俺も、そうやろなとは想いつつ若干不安やった笑
森 これ最初音量デカくして、スネア入って来てうるさーてなるパターンあると思うので気をつけてください、本編始まるまで焦らず、、、
B  栗原さん一番好きな曲どれすか?
栗   俺けっこう通勤中とかなんでもずっと聴いてて、今たどり着いてるのは「泥酔」やな。「泥酔」はすばらしいな。
B  「泥酔」は上手いことできたなと思いますね。
栗   「泥酔」は色んなものを通過した後にぐっと来る、ミッドポピュラーみたいな。
B  ミッドポピュラーてなんすか?
栗   いや今作っただけ。
一同  笑
栗   なんやろ、こうガンッと、フックがすごいとか一般的でもないけど、いきなりはまるとずーとはまるみたいな。
B  なんかこういうノリをバンドサウンドに落とし込むのにむちゃくちゃ苦労しました。
森 これと「すごく安い肉」はほんまにすごいと思うわ。
B  なんかすごさ伝わらないですけどね、、なかなか結果として。
森 いやでもこういうのほんま出来ひんからね、バンドであのアホテクノみたいな感じやるんてほんまにムズイ。けっこう挫折してたとこやし俺。
B  たぶんそうゆうのやろうとして挫折したバンドもいるんやろうなて思いながら作ってましたけどね。
栗   けどデモもらった時点で、こんなバンド他におるんかなて自画自賛じゃないけど思ってたけどね。
B   「 泥酔」はこれに至るまでプロトタイプ何十曲くらい作ってたんで。
栗   けど最初ぱっと聴いた時、全然頭はいらんかったけどね笑 何これ?みたいな笑 へたしたらインタールード的に聞こえてたけど、これを早くライブでやって肉体的なものというか存在してるのを提示した方が。
森 俺「ドラゴンラーメン」とかデモ聴いた時あんまりしっくりきてなかったけど、こないだ練習でちょっとやったやん?あれでやっとなんか良いて初めて思えた。
B 「ドラゴンラーメン」あんま好きじゃない。
一同 笑
森 俺もあんま好きじゃない笑 けど練習でバンド合わせたらちょっと楽しかった。正直「ドラゴンラーメン」と「走るこども」はあんま好きじゃない笑
栗   「走るこども」は実はエンディングにめちゃ合うんちゃうかなて思うねん。
森  録ってる時とか、これシングルぽいなとかちょっと思ってたけど、なんか全体並べるとそんな感じでもなくなったかも。
栗    なんか出演者みんなが最後に並んで幕が上がって、んでまた下がっていくみたいな。それだけのための曲でもいい。
森  純太君(BIOMAN)一番好きな曲は?
B  えー、、、「BOY」かな。
一同 あー。
森 「BOY」はやっぱ特別な感じあるな。
B 「BOY」以外やったら「修学旅行」かな。
栗   めっちゃ好きやんそれ。これが自分から出た喜びみたいな?
B  ああ、ありますねそんなん、録音でチェロが入ったときわーてなって。すげー良いなって。
森 録音して最初のプレイバック聴いたときうわーてなったな。
栗   はやくライブでやりたいな。
B  栗原さん「修学旅行」どうすか?
栗   あんなん否定しよう無くない?ギターフレーズとしても弾いててむちゃ気持ちいいし。
B  杉本君はどれが好き?
杉 あーでも「すごく安い肉」はすげえ、(ついに)やりよったな、、、て思いましたね。
森 あーついに手え出したよったみたいな。
B  でも僕らしかやったあかんというか、、なんやろ、俺らが処理しないといけない概念みたいな、みんなが避けてる奴、糞拾いみたいな笑
杉 確かにな、あれほんまは一人で拾う糞をneco眠るが六人でスッと拾うみたいな。
栗   いやその苦労たるや。
森 早くライブでやりたい。
栗 ライブで酷かってもやりたい、結果。
杉 どういう空気になるんすかね笑 だからアルバム出る前に一回ライブでやって欲しかったってちょっと思いますね、アルバム出たらみんな聴いてから来るじゃないすか。
B  前情報無しでこれいきなりやったら、、、え?え?みたいな。
杉 壊れた?みたいな

杉 「BOY」も好きやなあ。
B    シングルで出てる二曲以外では?
杉 結構おしのべて好きやけどなあ、普通に「毎日寿司」も好きですね。
栗 「毎日寿司」もすごい曲やな、よう作ったなて。
森 プログレッシブよね。
B    あんま好きじゃないけど。なんか作曲者自身もメンバーもこれあんま好きじゃないなて言えるんが中身無いというか真ん中が抜けてる感があってすごい笑 与えられた感があって。
森 うん与えられた感ある。
栗   今回、メンバーで練り込む時間無かったよな。
B  もっと練りたかったんはありますね。
栗   neco眠るいつもこんなかんじなん?
森 1stはまあライブで長くやってきた曲が多かったんで、あとはインタールードとかは僕がスタジオで一人で録ってみたいな、ミニは割とプロトタイプ状態で録音に入って、ベースとドラムはサッと録って、上物は録りながら作るみたいなとこはあったすね、結構その場の思いつきとかで録っていったり、メロディもと録ってる時に作ったんかな確か。
栗 じゃこれからまたその感じもあるかも。
B  色々やりたいすね。
森 けど今回ほんま新鮮な気持ちで挑めた、おもろかったな。

 


B これ(チョコポテチ)すぎもっちゃんの?食べて良い?
栗   これすごい味やな、何の情報も無くこれ食ったら見事に舌が迷うね。
B  なんか年取ってきてこう塩と甘いものの組み合わせが好きになってきた。無印のチョコ柿の種、あれ好き。
森 けどおしること塩昆布とかちっさい時とか食わんかった?
B  僕おしるこ(豆)アレルギーなんで食べれない。あんこ多いから和菓子全然食べれない。生八つ橋はむっちゃ好き。ずんだとか無茶美味そうやなとも思うけど完全に食われへん。
森 全然アルバムと関係ない話なってるな。けど純太君(BIOMAN)蕎麦とか絶対好きやと思うけどな。(※BIOMANは蕎麦アレルギー)
B  そば湯とか美味いやろうなとか思いますけど。
森 ほんま蔦屋(谷六の蕎麦屋)とか美味いもんな。
杉 美味いすね。
栗   俺今どんどんうまい蕎麦屋開拓してるで。
B  ぜんぜん興味ないわ~。
栗   そばがきとかな、蕎麦揚げたやつとか、、うまいねん蕎麦。
B  美味そうっす。田舎の方に旅行とか行ったらやたらと看板が蕎麦じゃないすか?あれが、、。
栗   (蕎麦アレルギー)手術とかして治らんの?
B  アレルギーの因子をむっちゃどうでも良いアレルギーと交換したりして、、、。
森 あとフワフワのオムライスとか美味いで。(※BIOMANは卵アレルギー)
B  ああ、まああれはビジュアルでだいたいわかる(美味いのが)、見た目で食べた気になってる。
栗 食べずして、、、なんか欠落したまま大人なってるて。
杉 豆腐とか。
B  豆腐は絶対好きやと思う。
森 絶対好きやわ。
栗   豆腐もあかんの??強烈やな。
B  豆すから、、、揚げ出し豆腐とか、、。
森 豆乳鍋とか美味いで、湯葉も。
B    でも湯葉あれって味無い感じじゃないんすか?
森 いやいや美味しい。
栗   かわいそう、、湯葉の作り方知ってるん?
B  なんか和紙みたいな感じでしょ?水ん中に箸突っ込んでびゃーて。
栗   そうそうあそこに全部凝縮されてそーって思わん?作り方見ててそら美味いわーて。
森 湯葉で芽ネギ巻いた奴とか無茶美味いで。
B  湯豆腐とか絶対美味いんやろなて。

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森 アルバムについて話さなな。
栗   こう外枠ばっかしゃべってて「BOY」の実態が浮かんでこうへんかな。
B  なんなんすかね、まあでも与えられた感と言うか、いっぺん手動かしだしたら作曲してるときのこと覚えてへんみたいなとこあるかもしれへん。
栗   なんか前のアルバムから意識して作ったとことかあるん?
B    カウンターの意識はありましたね。
杉 何に対しての?
B  今までの森さんが作ってきたneco眠るのイメージを汲みつつも、なんかちょっとはみ出た奴をやりたい。完全なペンタトニックじゃなくてダイアトニックっぽい半音上がったりするようにしてみたり。
森  あと俺が思ったんはめちゃコンパクトに、ポップスまではいかんでも、すごいまとまってるなて、Aメロ-Bメロ-サビ-間奏で、戻ってくるみたいな。で、3分~4分ぐらいでちゃんとまとまってる。俺の曲ってめちゃループもんというかテクノぽい作り方っつうか、ほんまギターで全部のフレーズを作ってはめ込んだり組み替えたりみたいな、コードで作ったりとかそういうとこじゃなかったから、すごい新鮮。
栗   ライブで森君の曲やるとループとかミニマル的やからギター二本でやるとけっこうサイケデリックな相性って出てくるよな、そこにバイオマンの曲やるとすごいポップスやねんな。
森 うん、それはあるかも。一個のギターがコードとかリズムで、一個がメロディでみたいな。ほんま役割分担とかもはっきりしててちゃんとしてる。
栗   はみ出しをあんま許さへんよなバイオマンて。
B  あー。
森 うん録音の時も純太君(BIOMAN)けっこうジャストを求めるというか、リズムもピッチも。
B  なんか気持ち悪くなっちゃうんすよね、ズレの良さとかはあるけど。
栗   ズレの良さを出す天才っておるやん?
B    J Dilla?
森   J Dillaか工藤冬里か。
栗 DJプレミアとか。
杉 昔のハウスのDJも音出してからずれ直していったり。
栗   外すことを許さん世の中もあったり。
B    苦しい世の中。
栗   なんか、俺はBPMを合わさなきゃ行けないんじゃないかみたいな。
杉 ズレを期待してたらこういう曲の作りにはならないですよね。
B    まあ曲作り出した時点でMIDIで完全に打ち込んでるから、ジャストを期待して作ってるから。
杉 ズレたらただ単に間違いっていうか。
森 純太君(BIOMAN)はデモの時点でキメとかも完全に決まってるもんな。俺のデモはキメとかは割と口でスタジオでダン、ダンダンとか言って伝えてやってもらったり。
栗   なんか同じポップスでもceroってわりと揺れてそうじゃない?
B    あー揺れてますね。
栗   あの揺れはええなて、ライブでやると結構セクシーに見えたり、ああゆう揺れは。
B  そうすね、なんか変な形でceroを批判する人とかってポップスとしての完成度はわりと低いというか、ポップスとしたら全然完成されてないよって言うんやけど。けどceroの本質はそういうとこであって、ズレたりちょっと欠損してるとこがいい。
栗    恥ずかしい言い方するとそれがソウルやん。
一同   笑
栗   ソウルやん。
森 あとやっぱあれ、neco眠るがズレられへんのは、さっきも言ったけど真ん中が無いからズレられへんというか、真ん中あったらそれに合わせてズレれるというか。ペンペンズ(オシリペンペンズ)とかまさに真ん中にモタコ君(石井モタコ/オシリペンペンズ/こんがりおんがく)のボーカルがあって全部それにズレながら合わせてる、単純に音だけの意味でも存在みたいな意味でも。
栗   結構世の中の音楽聴いてるとみんな真ん中がある。
栗   割と俺ん中でneco眠るのキーポイントというか、バイオマンのこの曲たちはスタジオミュージシャンでもいいんじゃないかみたいなぎりぎり感で、全然下手な俺らがやってるという。
森 けどそこがまたneco眠るぽさが。
栗 出ざるおえへん、俺らの演奏力やったら。そこが10年20年経ったら金のうんこみたいな、、、。
杉 neco眠ると完璧な演奏できるスタジオミュージシャンの対バン観たいですね。
B  スタジオミュージシャンによるコピーバンド観てみたいですね、ぜんぜんそっちの方がええやんみたいな笑
一同 笑
杉 あ、でもいつもスチャ(スチャダラパー)とかと対バンして観る時に、これ笹沼さん(笹沼位吉/Sly Mongoose)がneco眠るで弾いたらどうなるんやろて思いますね。
B  弾いて欲しい。笹沼さんクラブっぽいグルーヴもわかってるベースラインやから気持ちいいっす。ループする気持ちよさ。
栗   めちゃかっこいいよね、あれでTシャツがラモンテヤングやもん。いやほんーまにすごいなて、一番おしゃれやなてよう思う。
B  なんか四分の頭で乗る感じとかもむっちゃかっこいい。
あ、なんか話し戻るけど、与えられた感じの中で作ってたけど、ほんまに「BOY」だけはクリティカルな感じが僕ん中ではすごいするすね。わりと想いこもってる感じ。
栗 昨日とある人に聴かせたらやっぱ「BOY」で泣いたと。
B  「BOY」泣けますよね。
栗 頭から聴いて、最後にやっぱくるて。
B  なんか誰かのおかんがユニバース(味園ビルUNIVERSE)にライブ見に来た時、あの曲最初同じこと繰り返しててループ多すぎてあれやったけど、最後のリフがきてその意味が分かったて言ってて。
栗   それ俺のおかんちゃうかな、最初暇すぎるて、何もせえへんで良いんかあれ?みたいにちょっと心配されたけど。最後まできてやっと良かったわあて言われたけど。
B  VIDEO君(VIDEOTAPE MUSIC)とかはすごいジブリぽいて言うてた。グッゲンハイム邸に台風で閉じ込められてる時にピアノで弾いたりしてたら、
ピアノで「BOY」弾いたらめちゃジブリやな~て。
栗   個々の思い出の琴線に触れてくる、自分の思い出に置き換えそう。
B  あーそうすね、そういうのは「BOY」だけじゃなくて全編にわりと。
杉 はまる想いがあるすね。
森 けどほんまそれずっと理想の音楽っていうか琴線に触れるっていうのは。
B  やっぱ万人の琴線に触れようと思って共通言語とかを探していったら子供の頃とかそういうところになっちゃうから、そういう面でも「BOY」になったんかも。
森 こんがりおんがく祭のキャッチコピー「琴線なでなでフェスティバル」。
栗 今回のディスクユニオンとかのプレスリリース文は誰考えたん?
B  杉もっちゃんが作ってくれた奴をいじりましたね。
栗 あれもよかった。
杉 あんま覚えてないすけどね。
B    あ、この曲も好きやな(車で東京行く時)
一同 うん、いいな。
B これまじで車のCMで使って欲しいな、ビッツ!みたいな。
栗 アウディ。
杉 そんな高級感ないすね笑
B  ミニクーパーとか使って欲しい。
栗   (CM)誰に出て欲しい?多部ちゃん?おれは多部ちゃん(多部未華子)に出て欲しい。
B  うーん、多部ちゃんかな。
栗   あれは貫地谷しほりは?
B    貫地谷しほりではない。好きやけど。貫地谷しほりは「BOY」で出て欲しい。
一同 笑
栗     紙袋に赤りんご、多部、、、ビッツ!
B    意味わからん笑 車関係ない。両手に荷物を持ってでも、ハンズフリーでドアが開きます、、、ビッツ!
一同 笑
杉  多部ちゃんというよりスチャ(スチャダラパー)が。
B   多部ちゃんがおって、スチャの3人がおって、、、
杉 ドアの間の棒が無いみたいな。
B    こんなに広ーい、フリースタイルできるよ!サイファーができる!車内で。
一同 笑
栗   で、最後車で一人ロボ宙さんが腕組んでニコニコしてて「ぼくは?」て。
B    CM一個できた笑  広告代理店できるんじゃないすか。

いったん休憩しますか
酒買ってくるわ

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

森 なんか一曲ずつしゃべっていったりする?


▼「お茶」

B  「お茶」は「お茶」っす。
森 最初に作ったんこれ?
B  あれ、どやったけ、たぶん「BOY」が先っすね。
森 この曲はsirafu君(MC.sirafu/片想い、etc…)がスティールパンで参加してくれている。
B  あの最初のスネアの連打でsirafu君に良いていわれました笑 バカみたいなスネアの連打。
栗   笑それむちゃオモロいな。
B    けどsirafuさんこの感じわかるんやて思って、すごいなあて。
森 そりゃわかるよ。
B  いやもっと完成度の高いところを良いて思ってるんかなあて。
森 シラフ君、スパズマムとかWORLDとかむっちゃ好きやったりほんま幅広い。
杉 でもさっきのなんか実体のない感じとか言うてたけどシラフさんもそういうタイプかな。
B  ああそやね。
杉 歌詞はなんぼでも出てくるて言うてて、人でなしやからて笑
一同  笑
杉 そういう面で共感してくれてるんかも。
B  何も手に持ってない中でどこを選ぶかっていうのが違うだけで、結構似てるんかも知んない。
森 あとまあneco眠るのどこが好きかっていうとこで、音がデカいとこがむっちゃ良いて言うてはったな。
B  このスティールパンソロのとこの録音難儀しましたね。
森 これ最初デモん時はマリンバの音で、これスティールパンにしたら良いんちゃうかて思って、そりゃもうシラフ君にって。でもこの曲でほんま純太君(BIOMAN)が作るneco眠るのモードになったっつうか。まあBOYとセットで。
杉 でもちゃんと前までのイメージとつながってるし。
森 うん、ちょうど間に入ってる曲て感じがすごいする。うん、やっぱこの曲が一番好きかなアルバムん中で。
栗   反応どう?
森 や、あんま反応無い。
栗    俺この曲できた時ほんまにすごい、ミュージックラバーの間のええとことりすぎてるみたいな曲やなて、辺境ファンク的なんと、ボコーダーとneco眠るぽいポップさと、すごいめっちゃ融合しよったなて。これはみんながやりたかったことちゃうんとか思ってたけど。
B  レスポンスないすね笑
森  意外にない笑
栗    なんでやろ。「BOY」の良さに反応するのはすごいわかるんやけど。
B   あ、でも高橋さん(HALFBY)がすごい良いて言うてくれてた。声に出して良いよねって感じじゃなくてとどめて一人夜中聴いて、実は好きみたいな
ストイックな良さがありますね。
杉 やっぱお茶ができたから、「毎日寿司」とか「陽気な奴」とかができたというか基本のレシピができたというか。
森 そう思う。
B  そやね。
栗   バイオレシピ感ある。


▼「陽気な奴」

森 初めて聴いた時に思ったんは純太君(BIOMAN)がむっちゃneco眠る感をイメージして作ったんやろなて、「お茶」よりも感じた。
B まああんま何も考えてないです笑
一同  笑
栗   でもこれが一番中心が無い曲ちゃう笑
B  むっちゃ事務作業で作ったような曲笑
栗    これはね、制服着たい笑
B   真顔でバウンスボタン押した笑  なんか楽しい感じするけど空虚。
森 真顔でバウンスする奴。
栗   ライブでもお客さん戸惑ってんちゃう?
杉 いやスーって入ってきますよ。
B   まあライブでバンドでやってるという、ある程度肉体性を持たせたら楽しめるのはあるかも、音だけで聴いたらあっさりしすぎて逆に空虚というか怖いすね。
杉 こってりした曲ばっかでもしんどいんでこういう曲間に挟まると良いすね。
栗   もっと空虚にしてもいいんちゃうかと。
森 ちなみにこの曲は元neco眠る入江君(入江崇/noi)が参加してくれてます。
栗   めちゃいいパーカッションやん。
森 入江君は1st出す前にいたメンバー、ほんまメンバーが岡本君(元neco眠るドラマー岡本右左無)と僕二人になって。
栗    え?メンバー二人になった時もあったん?
森 うん、岡本君がベース探すわって言ってドラマーを見つけて連れてきて、(岡本君が)ドラマーやのにベースを弾いてた時期があったり、そん時にそのドラマーの人と一緒にMEX!COっていうパーカッショングループをやってて一緒に入ったというか、いつの間にか参加してくれてたんが入江君すね、その後ドラマーが抜けたり、ほんとどうしようもない時期を一緒にやってくれてたメンバー。
杉 この曲ループヤバいな(ループで陽気な奴聴きながら)笑
一同  空虚 笑
杉 スーパーマーケットミュージックというかコーナンでかかってそうな。
森 しょぼいMIDI感あるな。
B  MIDI感はわりとテーマすね。
杉 露骨さんとかがMIDIフュージョンのMIX作ってるみたいな。
B  京阪電車で鳴ってる鳥の音声みたいな笑 チュンチュン
一同  笑
B  偽物の楽しさはやっぱそそられますね。
森 もうタイトルが、「陽気な奴」て笑
B  適当すぎる笑
森  仮タイトルそのままやん。
B 「奴」ていうのが投げやりすぎる笑
森  奴シリーズやな。
杉  このボンゴが、坂本さん(坂本慎太郎)のやつとかも空虚でボンゴ入ってるけど質感が真逆ていうか、むこうはすごいしっとりしてるけどこっちはプラスチックみたい笑
森 水分全く無い笑
杉 樹脂。
B  坂本さんも空虚な音としての使い方でボンゴ使ってる感じするっすよね。
森 新しい曲もヤバすぎるもんな、ロボットの奴。


▼「ハワイで正月過ごす奴」

栗   ハワイ、俺覚えてないねんな。
森 イメージとしてZE(ZE RECORDS)あたりの感じなんかなと、ミュータントディスコ感をneco眠るに落とし込んだ感じ?
B  まあそんな感じすね。
栗    まじで?むちゃしっくりきたわ。
森  ドラムのゲートリバーブ感とか、コーラスぽい感じとか。リジー(Lizzy Mercier Descloux)ぽい感じ良いなて言うてたんを純太君(BIOMAN)なりに答えて。
B  事務的に笑
森 事務的に作ってきてくれたんかなと笑 思ってました。
B  まあそれもありますけど、ビート的に抜けてるビートの曲があんまりないなって。んーなんて言うんやろ、まあ確かにこれも真顔でバウンスしたかも
森  真顔でバウンスシリーズや笑
栗    バウンスミュージックやね。
一同  笑
栗  インダストリアルバウンスミュージック。
森 これもライブで早くやりたい。
栗   けどバンドの醍醐味ってそやんね、無機質が肉体性を持つみたいな、境目。
B  エディットっていうか、オーバーダブはこの曲が一番多いかな。
森 真ん中のインタープレイみたいなん終わって、PAPA君のディストーションギター入ってくるとこいいすよね。
B  エフェクター踏みこむ音も入ってます。


▼「三連休」

森 三連休は全く覚えてないね笑
B  何も感動しないすね笑
森 これこそまさに真顔でバウンス笑
B  作業的にも5分くらいで作った
森 前半のループがあって後半ちょっとサザエさんぽい。
B  これたぶん二人がギター録ってる時とか俺寝てたんちゃうかな。
一同  笑
B  あ、できました?て、(聴かずに)オッケーす。て笑
栗   確かに何でもオッケーやった気がする笑
B この曲だけワンテイクでオッケー。
森 まあ。
B  何も言うことが無い笑


▼「泥酔」

森 これはやっぱおもろいなあ。
杉 いいすね。
栗 これはすごい曲や。
B  これ完全に真顔じゃなかったです。
栗   やっと真顔じゃない笑
B  できたー!て思って。
杉 ニッコリバウンス笑
B  笑 ニヤ
一同  笑
B  mono/polyでこの音色を作るのに一週間くらいかかった。
栗   これな、次のROVOの時(11月24日ROVO presents MDT@ユニバース)とかにやりたいけどな。
森 山本さん(山本精一)に聴いて欲しいすね。
杉 この音色は参考になったものとかあるん?
B  影響受けたんはjoeやな。
栗   あー!なるほどな
B  まあjoeだけじゃないけどこの揺れてる感じのシンセ。
栗   この曲はちょっとスタンダードにしたいね。
森 けどjoeとかはやっぱこの曲とかだけじゃなくて今のneco眠るに至るまでのポイントかもな。
B  joeだけじゃなくておそらくjoeが参考にしたであろうLAFMSまわりのDennis Duck Goes Discoとかもけっこう影響受けましたね。Dennis Duckとneco眠るとかすごい離れてるものを無理矢理近づける作業。
栗   けどなんかフェティズムはめっちゃ一緒なとこあるかもね。
B  話合いそう。
栗   息子みたいに思ってくれそう。
(joeを聴きながら)
B  この曲もすごい。
杉 すごいな笑
栗   これはすごい。
B  けど、ちゃんとキックにサブベース入ってて一応ベースミュージックとして成り立ってる。
杉  joeだけ全然違う道一人ずーと歩いてる感じ。
B  天の邪鬼的な感性がnecoとはちょっと通ずるかも。
森 けどjoeの「claptrap」初めて聴いた時はこれはほんまに最高や思て、ひたすらあの曲ばっかりをアナログで針を戻してずっと聴いてましたね。
栗    joeとnecoやりたいな。
森  joeにリミックスとかしてほしいな。joeとDICK(EL DEMASIADO)とJAMAL MOSSと笑
B  ヤバすぎる三人笑
杉 JAMAL MOSSとかヒドいのきそうやなあ笑
B  もうなんか大体わかるもんな笑、どんなんあがってくるか、とりあえず音は割れてる笑、絶対最後はシュワーで終わる
一同  笑
B  シュワーでお茶を濁して終わる笑
杉 終わらせ方わからん笑
森 最高やな。
B  まあ「泥酔」は結構エポックメイキングな。
森 うん、すごいことをバンドに落とし込んだなあ。
栗   これはほんとすごい。
B  ペンタトニックとか盆踊りみたいなものと、もっと離れたところでかつneco眠るにはまるような価値観。ばかっぽさていう価値観をどうやったら落とし込めるやろなあて。
森 よくぞやってくれましたて曲ちゃうか。


▼「すごく安い肉」

森 これも最高やろ。これはもう「やりよった、、、」て感じ。
B  これはテクニック的に苦労したとか音楽的にがんばったというよりは、、、わかってるけど誰もやらんかったことを、、、うわー行きよった、、、みたいな。はい!俺食う俺食う!みたいな笑
森 でもやっぱこれ聴いて思い出したというか、思ったんは森君(森靖弘)とか渉太君(坂本渉太)のやってたトリオ・ロス・ヘグシオのことで、ヘグシオがやろうとしてた、やろうとして途中で終わってしまったことの続きがこの曲で結構できてる感じがあって、俺はぐっときてるのはある。やっぱヘグシオはテクノのバカさとバンドを、まあバンドっていうても特殊すぎる編成やったけど(ツインドラム+ワンギター)、でもあのまま続いてたらほんとすごいというか、唯一無二な感じになってたんじゃないかという感じを引き継げてるんじゃないかと。
杉 ヘグシオの悪ふざけとベースミュージックの悪ふざけが交差した。
B  ベースミュージックとかドイツのMike Inkとか。
杉    Mike Ink笑
栗    necoってまじめやんな、みんな突き抜けててオッケーやん、Mike Inkとかも。ぼくらはなんか、ちゃんと構築してるよね。
B  まあ一応J-ROCK的なリスナーの方とかもいますからね、突き抜けすぎてもしゃあない。
森 J-ROCK笑
栗   いや、そこらへんの責任も果たそうと、まあ無意識やと思うけど。
B  果たすのがneco眠るじゃないかと、手放しでバカっぽいのはわりとできるけど。
栗   日本って実はバカさ加減を許容するけど、やるってなったらめちゃ厳しい土壌じゃない?突き抜けることが。それをちょっと逆手に取ってるみたいなとこを感じる。
森 けどやっぱそのバカさのバランスと、、、すごかったんがZUINOSINとヘグシオ。
栗   ZUINOSINな。
森 けっこうその、、、やっぱ純太君はすごいと思うわ笑
栗   全部省いたな笑
森 俺のあこがれのそのバランスを笑
B  結果として笑
杉 このオーケストラヒットの音色はすぐ決まったん?
B  使いたくて仕方が無かった笑
森 仮タイトルは「オーケストラヒットの奴」笑
栗   ソロでもこの感じ出そうとしてたん?
B  いやソロではできないすね。
杉 ソロの立ち位置が全然わからんけど。
B  取捨選択というか、もうちょっとちゃんとしようてなっちゃう。
杉 真顔でバウンスはできひん?
B  ソロは真顔の瞬間は無い。
一同 笑
B  neco眠るやったらまあいいかって笑
栗   そのまあいいか感に落とし込まれるとうれしいよね。どMやね。
森 けどほんまやりたかったけどできんかった感じをやってくれた感あるかも、この曲と泥酔は、
杉 どんな反応なんすかね?
栗   いままで聴いてくれてた人も、これからの人もしっかりと受け止めてくれると思う笑
B  これこそクラブとバンドをつなぐ曲。ポスト4つ打ちロックとしての安い肉笑
杉 けどこれソロで出してたらおそらくokadada君とかケシーくんとか、一部の人にしか抱きしめられなかったのがneco眠るで出すっていうのが。
B  neco眠るでやるっていうのにかなり意味がある。


▼「ドラゴンラーメン」

森 最初聴いた時の印象がくるりのアルバムに入ってるロックな曲みたいな。
B  「GO BACK TO CHINA」みたいな?
森  録音めちゃ大変やった。
B  これも真顔でバウンス系すね。ペンタトニックでクドゥロぽいリズム。これは何も語るとこがない笑
杉 ライブで受けそうやけどね。
B  まあやってる側は真顔で、聴いてる方は楽しい感じなんかな。
杉  印象には残る。
B  タイトルだけ面白くできたな。
森 仮タイトルそのままいったな。けどドラゴンラーメン以外つけようの無い。
B  バカすぎる。
杉 モタコさん(石井モタコ/オシリペンペンズ)に金龍の制服きてカンフーして欲しい笑
森 ペンペンズ主演でMV作りたい。モタコ君にMV作ってもらおか。
B  これはもうええか。


▼「KANIMISO」

B  好き。
森 いいな。
栗   ライブでも評判良い。
B  これは「カニミソ、ホンモノ」てフレーズが最初に出てきて、これ曲にしたいなて、そっから始まった。聴いてる人が歌詞を考えるのが楽しいやろなあて。
栗    募集しようや。
B  アキヲさん(山本アキヲ/本作のマスタリングエンジニア/AUTORA)も歌詞が気になりすぎてマスタリング中わけわからんくなったて笑、歌詞どうなってるんやろうってとこに耳がいってしまう笑
森  アキヲさんすごいほめてくれて嬉しかったな。
栗    アルバムを?
森  うんアルバム全体と、あとドクター(西平慶介/今作の録音エンジニア/studio lablub)のミックスも。
B   「カニミソ、ホンモノ」って歌詞できた時すごいウワーて思った。
一同  笑
B   そこは真顔じゃないです、うわ、やばみたいな。


▼「わんこそば500杯30秒」

森 これ結構好きでライブでやりたいんやけど。このシーケンスっぽい木琴のフレーズってシャンガーン(Shangaan Electro)ぽさあるよな。
B  デモの段階のが物足りなさすぎて、まあ木琴でも入れとこかて。これけっこう真顔っすね。
栗   これって(ライブで)再現できるん?
B  できないっすね。
森 まあアレンジ弄っていつかはやりたいけど。
栗   キーボード何台かで。
B  30台くらいいるんじゃないすか笑
森 3段積みのキーボードスタンドで純太君の四方を囲んで。
B  誰かに黒子してほしいすねシンセ入れ替えるのに。
B  この曲はなんも(しゃべるとこ)ないなあ笑
森  俺は好きですけどね、ほとんどギター弾いてないけど。
B   栗原さんどうすか?
栗  ライブで弾いたらブラボーやね。


▼「車で東京行く時」

B  これ結構良いな。
森 いいな。
B  キーボードバッキングの曲を作ろうと。めっちゃはまったすね。全部いい感じにはまって。うわ~よかった~て。
森 しっくりきてるな、ちゃんと新しいし。
栗   良い時間にやりたいよね。ちゃんとみんながあったまって。
杉 これ、でもまだ(高速道路の)豊中から京都南の間くらいの疲れてない時のフレッシュな笑
B  そやね笑、だいぶ最初やん。
杉  新名神入ったぐらいとか。
B  そやな俺の中では新名神入った時感ある。いや、これは新東名やな。伊勢湾岸通って、ちょっと混んでたんが新東名入ってばーんて開けた時の高揚感。
栗   で助手席にハル君(春名健太/PA)がいる笑
一同  笑
杉 浜名湖SAとかでコーヒーで回復した後、よしゃもうちょい行くかみたいな。
B  昼の高速のイメージ。
杉 夜はミニマルテクノ。
B  レッドブルと固揚げポテトとコーヒー。
森 純太君固揚げすきやな笑
B  運転の必需品笑、終わり方もすごいいい。
栗 ライブバージョンも良いよな。(最後キックが4つ打ちになる)
B  全部がそつなくいってて気持ちいい。
栗   これはちなみに真顔?
B  これはけっこう真剣です。
栗  真剣バウンス。


▼「走るこども」

B  これはすごく思い入れあります。
森 うん録音の時に思いました。
B  リフとか完全に僕のタイム感でやったらこうなっちゃう。めっちゃむずかしくなっちゃうから、そういうの一個入れようかなと。
森 この曲はアルバムで一番BIOMANソロのMISSANGAに近い感じて思った。
B  うんMISSANGAのリフの進み方をすごく純粋に培養したような曲ですね。そこだけをフォーカスして。何かこういう進み方むっちゃ好きで。
森 だから俺とかは自分の中に無かった感じやからむずかった、拍とかも。
杉 リズムはブラジルっぽい感じやんね。
B  まあそやな16でずくずくずくて。
栗   これアコギ入れてるん?
森 弾いてるすね。この曲と修学旅行はアコギ重ねてるすね。
栗   これ俺ん中で美空ひばり感あるねんな。羽を広げた。
B  エンドロールでスタッフ全員出てくるみたいな。
森 こないだ北島三郎のライブ観に行ったんやけど、いっちゃん最後の「祭り」の、むっちゃサンバで100人くらいのダンサーがいてバカデカい兜の上の金の鯱にサブちゃんが乗って歌いながら客席にせり出してくるんやけど。そんな感じやった笑
栗   それnecoが目指すとこちゃうん。
杉 サンバってそういうとこですよね、ニカさん(二階堂和美)の「お別れの時」とかも。
栗   なんか定番にしたい。こないだ大人の新幹線、観に行った時も最後の挨拶みたいなんサンバっぽいんで集合で出て引っ込んで出て引っ込んでみたいなん。あれやりたいよね笑


▼「毎日寿司」

森 これはプレイヤーとしては面白いけどね。展開がむっちゃはっきりしてるし。初めて聴いた時はしっくりこんかったけど、ちょっとダサいくらいに思ったかも。
B  まあこれも真顔ですね。まあピアノ入れたかった。まあそれだけ笑
森 冷静に聴くとダサい笑、けどバンドでやると生き生きした感じはあるね。
栗   一体にならざるおえん。
森 言うたらむちゃわかりやすいやん。わかりやすくシングルっぽい曲になったね。これはあらぴー(荒内祐/cero)がピアノ弾いてくれてます。最後のピアノむちゃいいな。
B やっぱnecoでキック4つでスネア入れるってなったら、クドゥロぽい感じがむちゃくちゃ合うんす。それが不思議やなて。


▼「修学旅行」

森 これは良い曲やわ、黒田さん(黒田誠二郎/ゆすらご/gofishトリオ)がチェロで参加してくれてます。
B  チェロむちゃくちゃ良い。あとタイトルが「修学旅行」って決まった時ぐっときた。
栗   これneco眠るっぽくないやん?
森 ちょっとモデストマウスぽいと言うかUSインディー感みたいなん感じたけど。
杉 日本人の琴線とはまたちょっと違う感じもする
栗   あーわかるわかる。
B  イギリスというよりはアメリカのカントリーとかのコード進行とか、アメリカの郷愁の感覚の方が近いんかな。


▼「梅雨」

栗   あらぴー(荒内祐)と黒田さん(黒田誠二郎)が参加してくれてる。録音とかどんなやったん?
森 まあスタジオパズルにあらぴーがいる姿がだいぶ面白かった。
栗   あらぴー取り扱い的な話ない?
B  取り扱い??
森 パズルにある羅針盤のサイン色紙の写真を撮ってた。
栗   それけっこうレアやね笑
B  あらぴーをパズルまで車で送っていって、車おりた瞬間に歩いてる人がceroのTシャツきててウワッて。
森 良い曲。
栗   どんな注文したん?
B  まあMIDIで打ち込んだやつを渡して、そんなに指定はしてないすけど。とりあえず弾いてみてって言うたら割と考えてたような感じにやってくれた。力抜けた感じ。
栗 バイオマンからしてのあらぴーの魅力ってなんなん?ピアノ。
B  ピアノっていうか作曲者として良いですね、ピアノも好きやけど。なんやろ、あの人こそインテリバカなんじゃないかと。聞いてたら作曲手法とかパッチワーク感というかコラージュ感があって、おもしろいなあて。
栗   それ意図してパッチワーク感あるん?
B  そう。意図してることをくんでくれるのが。馬が合うすね。
杉 あらぴーも真顔タイプやな。
B  真顔系
杉 高城君がやっぱり表現者タイプ。あらぴーの曲は真顔感あるなあ。自分がどうやりたいって言うよりも、自分のやりたいのはもちろんあるけど
表現したいって言うよりは良いものを作るみたいな。


▼「BOY」

森 まあもう良いなあ。
B  良い曲っつうか想いがこもってますね。
杉 どういう想いがこもってんの?
B  なんやろな、これ作ってた時、結構お盆とか色々用事でじいちゃんばあちゃん家とか行ってて、東吉野に行く機会が多かったから、ちっちゃい時の事とかむっちゃ思い出してて、なんか、あぁみたいな。良かったなぁみたいな。なんか少年性っていうのはでかいなあって。
森 そやねこないだも吉本さん(吉本秀純/ライター)ともしゃべったけど今までのneco眠るのモードというか、俺のこう、大人になってから銀杏ボーイズを観て以降の、青春を取り戻す感と言うか。当時、高校生ん時バカにしてた青春パンクというかなんかそんな感じのに感化されて以降の青春モードというか、なんかそんなんあって、まあそれがDVDの「ボーイズ」とか1stも「ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK」やったり、「BOYS」で、今回は「BOY」で、その違いは何かって言うと「BOYS」って言う青春感と「BOY」ていうもっと昔のというか青春未満の、なんつうか郷愁とか少年性みたいな。
杉 友達となんかやった思い出とかじゃなくて、子供の時の個人的な見てた風景とか。
B そうやね。いろんな音楽とか聞いてて疲れるやん?時代によって熱を注ぐものとかが変わっていくのがなんか、あぁ世知辛いなあとか思って、そういう風な気持ちになった時に、やっぱり昔のこと思い出してしまうなあみたいな。
森 うんそこがやっぱ今までのneco眠るのモードというかチャンネルがまったく変わったとこかも、「ボーイズ」でneco眠るの青春時代が終わって、、、
杉 うちの嫁も泣いておりました、STARS ONで観た時。
B  なんかみんなそれぞれの感応するとこに捉えられやすいと言うか、どうとでも捉えられるけど、すごいくるものがありますね。まあ普遍的なメロディで。
栗   都合よくじゃないけど、みんな都合良くアクセスできるというか、それはすごい曲やと思う。
杉 想い出を思い出して懐かしくてワーてなる感じある。
栗   ここに訴えかける、みたいな決めつけが無いやん、作り手としては実は、それが良いよね。
B  どこで感動するかっていうと不思議と自分が意図したようなことになってるんかもしれない、明日もがんばろうとかじゃなくて、なんか思い出すモードになるじゃないですか、昔を懐かしむ。
栗   自分の記憶の引き出し開けてみようか感。
B  思い出し感ありますよね。このギターソロすごいな笑
栗   恥ずかしいけどね笑、なんで12インチの奥に引っ込んだバージョンにせんかったんやろうって思うけど、、引っ込んだままでええのに。
B  これが最初に作った曲かな。出来たー!!て
杉 最初にライブでやった時(活動再開一発目の味園ユニバース)から会場に良い曲やなあて空気が漂ってた、良い曲~、、、みたいな。
B うれしいな


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森 〆なあかんな
栗   NEGURAについて全然語らんかったなあ
杉 笑
栗   NEGURAっていう巨人。
森 NEGURAっていう概念。
B  なんかわからんかった真ん中の概念がNEGURAっていう。
栗   要は神話思想。
B  アー写でも神話の巨人みたいになってるし。
栗   古事記ってあるやん?あれって3人の子供が生まれるんやけど、活躍するのは一番上と一番下で、真ん中だけが全く出てこうへんねんて、それを日本の中空構造て。日本人は要は中心が無いねん、てのはずっと言われてる。あいまいっていわれるやん。あいまいでいいていうのが古事記で生まれてるんやって、だからneco眠るが真ん中が無いっていうのはあまりにも日本的すぎるねん。
一同 笑
B  深読みしすぎでしょ笑
栗   実はneco眠るはものすごくなそこを王道としてとらえてるんじゃないかと。そして、それがNEGURAという神話思想。
B  わけわからん笑

栗 でもすでに次が楽しみ。続けていきたいね。
森 このアルバムをふまえての次がね、次は僕と栗原君もちゃんと曲作りがんばりましょう。
栗   栗原ちなみにパソコン壊れたんで笑、前のデータ全部飛んだんで。
B  前途多難やな笑 
栗   ちょいちょいためてた色々も全部ぶっ飛んだんで。フレッシュな気持ちで笑

フレッシュな気持ちで今現在いるneco眠るということで。

2014年11月13日@HOPKENにて

トーク
森雄大/BIOMAN/栗原ペダル from neco眠る
ゲスト : 杉本喜則 from HOPKEN

 

栗原ペダル(以下:栗)   杉本君聴いたん?
森雄大(以下:森)   どうでした?
杉本喜則(以下:杉)   良かったです。


森   どう思いました?
BIOMAN(以下:B)   吉本さん(吉本秀純/ライター)が言ってたのは今回俺が曲作ったから、こう、真ん中の人がいない感じがペンギンカフェっぽいて。イニシアチブとってるフロントマン的なものがない。ペンギンカフェもようわからん概念でやってて、空想の上でのみたいな。
ペンギンカフェの始まりもサイモンジェフスがペンギンの悪夢を観てそれを作ったみたいな、なんかそんな感じがしたって。
森   けどそこまでコンセプチュアルな感じは全く無いけどな。
杉 けど質感は変わりましたけどね、受ける印象というか、前に比べると、もっとなんて言うかプラスチックな感じにはなりましたね、印象的には。
プラスチックというかなんか樹脂?っぽい感じ。
森 樹脂 笑 今までは逆にどんな感じやった?
杉 今まではまだ人がやってる感じがあったす。
一同 笑
B  あーでもYMOみたいってのも言われたな。ロボット感があるみたいな。
杉 あーでもそれこそMIDIで打ち込んでるデモの段階からちょいちょい聴かせてもらってたからそう思うのはあるかも。けど僕は割とライブをコンスタントに観てて、変わっていく過程を観てるんで変化が割とスムーズに受け入れてる感じはあるんすけど。いきなり音源だけを聴いてたりしてた人はパーンと今回のを聴いたらどれぐらい違って聞こえるのかはちょっと想像つかないすけどね、割と印象違ってとらえる人もいるかも。
B  ぜんぜん関係ないけど昨日溝口さん(溝口紘美 a.k.a ナンシー/PA)に渡して聴いてもらったんすけど、一曲目の「お茶」の最初の部分のもこもこしたとこを最初聴いて「え、、マジで、、、?この音質で行くんや、、、」て。
一同 笑
B 「煮詰まって答えわからんくなったパターンやんこれ、、、」て。その後にちゃんとした音質でスネア入って来て安心したって。
杉 いやけど俺も、そうやろなとは想いつつ若干不安やった笑
森 これ最初音量デカくして、スネア入って来てうるさーてなるパターンあると思うので気をつけてください、本編始まるまで焦らず、、、
B  栗原さん一番好きな曲どれすか?
栗   俺けっこう通勤中とかなんでもずっと聴いてて、今たどり着いてるのは「泥酔」やな。「泥酔」はすばらしいな。
B  「泥酔」は上手いことできたなと思いますね。
栗   「泥酔」は色んなものを通過した後にぐっと来る、ミッドポピュラーみたいな。
B  ミッドポピュラーてなんすか?
栗   いや今作っただけ。
一同  笑
栗   なんやろ、こうガンッと、フックがすごいとか一般的でもないけど、いきなりはまるとずーとはまるみたいな。
B  なんかこういうノリをバンドサウンドに落とし込むのにむちゃくちゃ苦労しました。
森 これと「すごく安い肉」はほんまにすごいと思うわ。
B  なんかすごさ伝わらないですけどね、、なかなか結果として。
森 いやでもこういうのほんま出来ひんからね、バンドであのアホテクノみたいな感じやるんてほんまにムズイ。けっこう挫折してたとこやし俺。
B  たぶんそうゆうのやろうとして挫折したバンドもいるんやろうなて思いながら作ってましたけどね。
栗   けどデモもらった時点で、こんなバンド他におるんかなて自画自賛じゃないけど思ってたけどね。
B   「 泥酔」はこれに至るまでプロトタイプ何十曲くらい作ってたんで。
栗   けど最初ぱっと聴いた時、全然頭はいらんかったけどね笑 何これ?みたいな笑 へたしたらインタールード的に聞こえてたけど、これを早くライブでやって肉体的なものというか存在してるのを提示した方が。
森 俺「ドラゴンラーメン」とかデモ聴いた時あんまりしっくりきてなかったけど、こないだ練習でちょっとやったやん?あれでやっとなんか良いて初めて思えた。
B 「ドラゴンラーメン」あんま好きじゃない。
一同 笑
森 俺もあんま好きじゃない笑 けど練習でバンド合わせたらちょっと楽しかった。正直「ドラゴンラーメン」と「走るこども」はあんま好きじゃない笑
栗   「走るこども」は実はエンディングにめちゃ合うんちゃうかなて思うねん。
森  録ってる時とか、これシングルぽいなとかちょっと思ってたけど、なんか全体並べるとそんな感じでもなくなったかも。
栗    なんか出演者みんなが最後に並んで幕が上がって、んでまた下がっていくみたいな。それだけのための曲でもいい。
森  純太君(BIOMAN)一番好きな曲は?
B  えー、、、「BOY」かな。
一同 あー。
森 「BOY」はやっぱ特別な感じあるな。
B 「BOY」以外やったら「修学旅行」かな。
栗   めっちゃ好きやんそれ。これが自分から出た喜びみたいな?
B  ああ、ありますねそんなん、録音でチェロが入ったときわーてなって。すげー良いなって。
森 録音して最初のプレイバック聴いたときうわーてなったな。
栗   はやくライブでやりたいな。
B  栗原さん「修学旅行」どうすか?
栗   あんなん否定しよう無くない?ギターフレーズとしても弾いててむちゃ気持ちいいし。
B  杉本君はどれが好き?
杉 あーでも「すごく安い肉」はすげえ、(ついに)やりよったな、、、て思いましたね。
森 あーついに手え出したよったみたいな。
B  でも僕らしかやったあかんというか、、なんやろ、俺らが処理しないといけない概念みたいな、みんなが避けてる奴、糞拾いみたいな笑
杉 確かにな、あれほんまは一人で拾う糞をneco眠るが六人でスッと拾うみたいな。
栗   いやその苦労たるや。
森 早くライブでやりたい。
栗 ライブで酷かってもやりたい、結果。
杉 どういう空気になるんすかね笑 だからアルバム出る前に一回ライブでやって欲しかったってちょっと思いますね、アルバム出たらみんな聴いてから来るじゃないすか。
B  前情報無しでこれいきなりやったら、、、え?え?みたいな。
杉 壊れた?みたいな

杉 「BOY」も好きやなあ。
B    シングルで出てる二曲以外では?
杉 結構おしのべて好きやけどなあ、普通に「毎日寿司」も好きですね。
栗 「毎日寿司」もすごい曲やな、よう作ったなて。
森 プログレッシブよね。
B    あんま好きじゃないけど。なんか作曲者自身もメンバーもこれあんま好きじゃないなて言えるんが中身無いというか真ん中が抜けてる感があってすごい笑 与えられた感があって。
森 うん与えられた感ある。
栗   今回、メンバーで練り込む時間無かったよな。
B  もっと練りたかったんはありますね。
栗   neco眠るいつもこんなかんじなん?
森 1stはまあライブで長くやってきた曲が多かったんで、あとはインタールードとかは僕がスタジオで一人で録ってみたいな、ミニは割とプロトタイプ状態で録音に入って、ベースとドラムはサッと録って、上物は録りながら作るみたいなとこはあったすね、結構その場の思いつきとかで録っていったり、メロディもと録ってる時に作ったんかな確か。
栗 じゃこれからまたその感じもあるかも。
B  色々やりたいすね。
森 けど今回ほんま新鮮な気持ちで挑めた、おもろかったな。

 


B これ(チョコポテチ)すぎもっちゃんの?食べて良い?
栗   これすごい味やな、何の情報も無くこれ食ったら見事に舌が迷うね。
B  なんか年取ってきてこう塩と甘いものの組み合わせが好きになってきた。無印のチョコ柿の種、あれ好き。
森 けどおしること塩昆布とかちっさい時とか食わんかった?
B  僕おしるこ(豆)アレルギーなんで食べれない。あんこ多いから和菓子全然食べれない。生八つ橋はむっちゃ好き。ずんだとか無茶美味そうやなとも思うけど完全に食われへん。
森 全然アルバムと関係ない話なってるな。けど純太君(BIOMAN)蕎麦とか絶対好きやと思うけどな。(※BIOMANは蕎麦アレルギー)
B  そば湯とか美味いやろうなとか思いますけど。
森 ほんま蔦屋(谷六の蕎麦屋)とか美味いもんな。
杉 美味いすね。
栗   俺今どんどんうまい蕎麦屋開拓してるで。
B  ぜんぜん興味ないわ~。
栗   そばがきとかな、蕎麦揚げたやつとか、、うまいねん蕎麦。
B  美味そうっす。田舎の方に旅行とか行ったらやたらと看板が蕎麦じゃないすか?あれが、、。
栗   (蕎麦アレルギー)手術とかして治らんの?
B  アレルギーの因子をむっちゃどうでも良いアレルギーと交換したりして、、、。
森 あとフワフワのオムライスとか美味いで。(※BIOMANは卵アレルギー)
B  ああ、まああれはビジュアルでだいたいわかる(美味いのが)、見た目で食べた気になってる。
栗 食べずして、、、なんか欠落したまま大人なってるて。
杉 豆腐とか。
B  豆腐は絶対好きやと思う。
森 絶対好きやわ。
栗   豆腐もあかんの??強烈やな。
B  豆すから、、、揚げ出し豆腐とか、、。
森 豆乳鍋とか美味いで、湯葉も。
B    でも湯葉あれって味無い感じじゃないんすか?
森 いやいや美味しい。
栗   かわいそう、、湯葉の作り方知ってるん?
B  なんか和紙みたいな感じでしょ?水ん中に箸突っ込んでびゃーて。
栗   そうそうあそこに全部凝縮されてそーって思わん?作り方見ててそら美味いわーて。
森 湯葉で芽ネギ巻いた奴とか無茶美味いで。
B  湯豆腐とか絶対美味いんやろなて。

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森 アルバムについて話さなな。
栗   こう外枠ばっかしゃべってて「BOY」の実態が浮かんでこうへんかな。
B  なんなんすかね、まあでも与えられた感と言うか、いっぺん手動かしだしたら作曲してるときのこと覚えてへんみたいなとこあるかもしれへん。
栗   なんか前のアルバムから意識して作ったとことかあるん?
B    カウンターの意識はありましたね。
杉 何に対しての?
B  今までの森さんが作ってきたneco眠るのイメージを汲みつつも、なんかちょっとはみ出た奴をやりたい。完全なペンタトニックじゃなくてダイアトニックっぽい半音上がったりするようにしてみたり。
森  あと俺が思ったんはめちゃコンパクトに、ポップスまではいかんでも、すごいまとまってるなて、Aメロ-Bメロ-サビ-間奏で、戻ってくるみたいな。で、3分~4分ぐらいでちゃんとまとまってる。俺の曲ってめちゃループもんというかテクノぽい作り方っつうか、ほんまギターで全部のフレーズを作ってはめ込んだり組み替えたりみたいな、コードで作ったりとかそういうとこじゃなかったから、すごい新鮮。
栗   ライブで森君の曲やるとループとかミニマル的やからギター二本でやるとけっこうサイケデリックな相性って出てくるよな、そこにバイオマンの曲やるとすごいポップスやねんな。
森 うん、それはあるかも。一個のギターがコードとかリズムで、一個がメロディでみたいな。ほんま役割分担とかもはっきりしててちゃんとしてる。
栗   はみ出しをあんま許さへんよなバイオマンて。
B  あー。
森 うん録音の時も純太君(BIOMAN)けっこうジャストを求めるというか、リズムもピッチも。
B  なんか気持ち悪くなっちゃうんすよね、ズレの良さとかはあるけど。
栗   ズレの良さを出す天才っておるやん?
B    J Dilla?
森   J Dillaか工藤冬里か。
栗 DJプレミアとか。
杉 昔のハウスのDJも音出してからずれ直していったり。
栗   外すことを許さん世の中もあったり。
B    苦しい世の中。
栗   なんか、俺はBPMを合わさなきゃ行けないんじゃないかみたいな。
杉 ズレを期待してたらこういう曲の作りにはならないですよね。
B    まあ曲作り出した時点でMIDIで完全に打ち込んでるから、ジャストを期待して作ってるから。
杉 ズレたらただ単に間違いっていうか。
森 純太君(BIOMAN)はデモの時点でキメとかも完全に決まってるもんな。俺のデモはキメとかは割と口でスタジオでダン、ダンダンとか言って伝えてやってもらったり。
栗   なんか同じポップスでもceroってわりと揺れてそうじゃない?
B    あー揺れてますね。
栗   あの揺れはええなて、ライブでやると結構セクシーに見えたり、ああゆう揺れは。
B  そうすね、なんか変な形でceroを批判する人とかってポップスとしての完成度はわりと低いというか、ポップスとしたら全然完成されてないよって言うんやけど。けどceroの本質はそういうとこであって、ズレたりちょっと欠損してるとこがいい。
栗    恥ずかしい言い方するとそれがソウルやん。
一同   笑
栗   ソウルやん。
森 あとやっぱあれ、neco眠るがズレられへんのは、さっきも言ったけど真ん中が無いからズレられへんというか、真ん中あったらそれに合わせてズレれるというか。ペンペンズ(オシリペンペンズ)とかまさに真ん中にモタコ君(石井モタコ/オシリペンペンズ/こんがりおんがく)のボーカルがあって全部それにズレながら合わせてる、単純に音だけの意味でも存在みたいな意味でも。
栗   結構世の中の音楽聴いてるとみんな真ん中がある。
栗   割と俺ん中でneco眠るのキーポイントというか、バイオマンのこの曲たちはスタジオミュージシャンでもいいんじゃないかみたいなぎりぎり感で、全然下手な俺らがやってるという。
森 けどそこがまたneco眠るぽさが。
栗 出ざるおえへん、俺らの演奏力やったら。そこが10年20年経ったら金のうんこみたいな、、、。
杉 neco眠ると完璧な演奏できるスタジオミュージシャンの対バン観たいですね。
B  スタジオミュージシャンによるコピーバンド観てみたいですね、ぜんぜんそっちの方がええやんみたいな笑
一同 笑
杉 あ、でもいつもスチャ(スチャダラパー)とかと対バンして観る時に、これ笹沼さん(笹沼位吉/Sly Mongoose)がneco眠るで弾いたらどうなるんやろて思いますね。
B  弾いて欲しい。笹沼さんクラブっぽいグルーヴもわかってるベースラインやから気持ちいいっす。ループする気持ちよさ。
栗   めちゃかっこいいよね、あれでTシャツがラモンテヤングやもん。いやほんーまにすごいなて、一番おしゃれやなてよう思う。
B  なんか四分の頭で乗る感じとかもむっちゃかっこいい。
あ、なんか話し戻るけど、与えられた感じの中で作ってたけど、ほんまに「BOY」だけはクリティカルな感じが僕ん中ではすごいするすね。わりと想いこもってる感じ。
栗 昨日とある人に聴かせたらやっぱ「BOY」で泣いたと。
B  「BOY」泣けますよね。
栗 頭から聴いて、最後にやっぱくるて。
B  なんか誰かのおかんがユニバース(味園ビルUNIVERSE)にライブ見に来た時、あの曲最初同じこと繰り返しててループ多すぎてあれやったけど、最後のリフがきてその意味が分かったて言ってて。
栗   それ俺のおかんちゃうかな、最初暇すぎるて、何もせえへんで良いんかあれ?みたいにちょっと心配されたけど。最後まできてやっと良かったわあて言われたけど。
B  VIDEO君(VIDEOTAPE MUSIC)とかはすごいジブリぽいて言うてた。グッゲンハイム邸に台風で閉じ込められてる時にピアノで弾いたりしてたら、
ピアノで「BOY」弾いたらめちゃジブリやな~て。
栗   個々の思い出の琴線に触れてくる、自分の思い出に置き換えそう。
B  あーそうすね、そういうのは「BOY」だけじゃなくて全編にわりと。
杉 はまる想いがあるすね。
森 けどほんまそれずっと理想の音楽っていうか琴線に触れるっていうのは。
B  やっぱ万人の琴線に触れようと思って共通言語とかを探していったら子供の頃とかそういうところになっちゃうから、そういう面でも「BOY」になったんかも。
森 こんがりおんがく祭のキャッチコピー「琴線なでなでフェスティバル」。
栗 今回のディスクユニオンとかのプレスリリース文は誰考えたん?
B  杉もっちゃんが作ってくれた奴をいじりましたね。
栗 あれもよかった。
杉 あんま覚えてないすけどね。
B    あ、この曲も好きやな(車で東京行く時)
一同 うん、いいな。
B これまじで車のCMで使って欲しいな、ビッツ!みたいな。
栗 アウディ。
杉 そんな高級感ないすね笑
B  ミニクーパーとか使って欲しい。
栗   (CM)誰に出て欲しい?多部ちゃん?おれは多部ちゃん(多部未華子)に出て欲しい。
B  うーん、多部ちゃんかな。
栗   あれは貫地谷しほりは?
B    貫地谷しほりではない。好きやけど。貫地谷しほりは「BOY」で出て欲しい。
一同 笑
栗     紙袋に赤りんご、多部、、、ビッツ!
B    意味わからん笑 車関係ない。両手に荷物を持ってでも、ハンズフリーでドアが開きます、、、ビッツ!
一同 笑
杉  多部ちゃんというよりスチャ(スチャダラパー)が。
B   多部ちゃんがおって、スチャの3人がおって、、、
杉 ドアの間の棒が無いみたいな。
B    こんなに広ーい、フリースタイルできるよ!サイファーができる!車内で。
一同 笑
栗   で、最後車で一人ロボ宙さんが腕組んでニコニコしてて「ぼくは?」て。
B    CM一個できた笑  広告代理店できるんじゃないすか。

いったん休憩しますか
酒買ってくるわ

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森 なんか一曲ずつしゃべっていったりする?


▼「お茶」

B  「お茶」は「お茶」っす。
森 最初に作ったんこれ?
B  あれ、どやったけ、たぶん「BOY」が先っすね。
森 この曲はsirafu君(MC.sirafu/片想い、etc…)がスティールパンで参加してくれている。
B  あの最初のスネアの連打でsirafu君に良いていわれました笑 バカみたいなスネアの連打。
栗   笑それむちゃオモロいな。
B    けどsirafuさんこの感じわかるんやて思って、すごいなあて。
森 そりゃわかるよ。
B  いやもっと完成度の高いところを良いて思ってるんかなあて。
森 シラフ君、スパズマムとかWORLDとかむっちゃ好きやったりほんま幅広い。
杉 でもさっきのなんか実体のない感じとか言うてたけどシラフさんもそういうタイプかな。
B  ああそやね。
杉 歌詞はなんぼでも出てくるて言うてて、人でなしやからて笑
一同  笑
杉 そういう面で共感してくれてるんかも。
B  何も手に持ってない中でどこを選ぶかっていうのが違うだけで、結構似てるんかも知んない。
森 あとまあneco眠るのどこが好きかっていうとこで、音がデカいとこがむっちゃ良いて言うてはったな。
B  このスティールパンソロのとこの録音難儀しましたね。
森 これ最初デモん時はマリンバの音で、これスティールパンにしたら良いんちゃうかて思って、そりゃもうシラフ君にって。でもこの曲でほんま純太君(BIOMAN)が作るneco眠るのモードになったっつうか。まあBOYとセットで。
杉 でもちゃんと前までのイメージとつながってるし。
森 うん、ちょうど間に入ってる曲て感じがすごいする。うん、やっぱこの曲が一番好きかなアルバムん中で。
栗   反応どう?
森 や、あんま反応無い。
栗    俺この曲できた時ほんまにすごい、ミュージックラバーの間のええとことりすぎてるみたいな曲やなて、辺境ファンク的なんと、ボコーダーとneco眠るぽいポップさと、すごいめっちゃ融合しよったなて。これはみんながやりたかったことちゃうんとか思ってたけど。
B  レスポンスないすね笑
森  意外にない笑
栗    なんでやろ。「BOY」の良さに反応するのはすごいわかるんやけど。
B   あ、でも高橋さん(HALFBY)がすごい良いて言うてくれてた。声に出して良いよねって感じじゃなくてとどめて一人夜中聴いて、実は好きみたいな
ストイックな良さがありますね。
杉 やっぱお茶ができたから、「毎日寿司」とか「陽気な奴」とかができたというか基本のレシピができたというか。
森 そう思う。
B  そやね。
栗   バイオレシピ感ある。


▼「陽気な奴」

森 初めて聴いた時に思ったんは純太君(BIOMAN)がむっちゃneco眠る感をイメージして作ったんやろなて、「お茶」よりも感じた。
B まああんま何も考えてないです笑
一同  笑
栗   でもこれが一番中心が無い曲ちゃう笑
B  むっちゃ事務作業で作ったような曲笑
栗    これはね、制服着たい笑
B   真顔でバウンスボタン押した笑  なんか楽しい感じするけど空虚。
森 真顔でバウンスする奴。
栗   ライブでもお客さん戸惑ってんちゃう?
杉 いやスーって入ってきますよ。
B   まあライブでバンドでやってるという、ある程度肉体性を持たせたら楽しめるのはあるかも、音だけで聴いたらあっさりしすぎて逆に空虚というか怖いすね。
杉 こってりした曲ばっかでもしんどいんでこういう曲間に挟まると良いすね。
栗   もっと空虚にしてもいいんちゃうかと。
森 ちなみにこの曲は元neco眠る入江君(入江崇/noi)が参加してくれてます。
栗   めちゃいいパーカッションやん。
森 入江君は1st出す前にいたメンバー、ほんまメンバーが岡本君(元neco眠るドラマー岡本右左無)と僕二人になって。
栗    え?メンバー二人になった時もあったん?
森 うん、岡本君がベース探すわって言ってドラマーを見つけて連れてきて、(岡本君が)ドラマーやのにベースを弾いてた時期があったり、そん時にそのドラマーの人と一緒にMEX!COっていうパーカッショングループをやってて一緒に入ったというか、いつの間にか参加してくれてたんが入江君すね、その後ドラマーが抜けたり、ほんとどうしようもない時期を一緒にやってくれてたメンバー。
杉 この曲ループヤバいな(ループで陽気な奴聴きながら)笑
一同  空虚 笑
杉 スーパーマーケットミュージックというかコーナンでかかってそうな。
森 しょぼいMIDI感あるな。
B  MIDI感はわりとテーマすね。
杉 露骨さんとかがMIDIフュージョンのMIX作ってるみたいな。
B  京阪電車で鳴ってる鳥の音声みたいな笑 チュンチュン
一同  笑
B  偽物の楽しさはやっぱそそられますね。
森 もうタイトルが、「陽気な奴」て笑
B  適当すぎる笑
森  仮タイトルそのままやん。
B 「奴」ていうのが投げやりすぎる笑
森  奴シリーズやな。
杉  このボンゴが、坂本さん(坂本慎太郎)のやつとかも空虚でボンゴ入ってるけど質感が真逆ていうか、むこうはすごいしっとりしてるけどこっちはプラスチックみたい笑
森 水分全く無い笑
杉 樹脂。
B  坂本さんも空虚な音としての使い方でボンゴ使ってる感じするっすよね。
森 新しい曲もヤバすぎるもんな、ロボットの奴。


▼「ハワイで正月過ごす奴」

栗   ハワイ、俺覚えてないねんな。
森 イメージとしてZE(ZE RECORDS)あたりの感じなんかなと、ミュータントディスコ感をneco眠るに落とし込んだ感じ?
B  まあそんな感じすね。
栗    まじで?むちゃしっくりきたわ。
森  ドラムのゲートリバーブ感とか、コーラスぽい感じとか。リジー(Lizzy Mercier Descloux)ぽい感じ良いなて言うてたんを純太君(BIOMAN)なりに答えて。
B  事務的に笑
森 事務的に作ってきてくれたんかなと笑 思ってました。
B  まあそれもありますけど、ビート的に抜けてるビートの曲があんまりないなって。んーなんて言うんやろ、まあ確かにこれも真顔でバウンスしたかも
森  真顔でバウンスシリーズや笑
栗    バウンスミュージックやね。
一同  笑
栗  インダストリアルバウンスミュージック。
森 これもライブで早くやりたい。
栗   けどバンドの醍醐味ってそやんね、無機質が肉体性を持つみたいな、境目。
B  エディットっていうか、オーバーダブはこの曲が一番多いかな。
森 真ん中のインタープレイみたいなん終わって、PAPA君のディストーションギター入ってくるとこいいすよね。
B  エフェクター踏みこむ音も入ってます。


▼「三連休」

森 三連休は全く覚えてないね笑
B  何も感動しないすね笑
森 これこそまさに真顔でバウンス笑
B  作業的にも5分くらいで作った
森 前半のループがあって後半ちょっとサザエさんぽい。
B  これたぶん二人がギター録ってる時とか俺寝てたんちゃうかな。
一同  笑
B  あ、できました?て、(聴かずに)オッケーす。て笑
栗   確かに何でもオッケーやった気がする笑
B この曲だけワンテイクでオッケー。
森 まあ。
B  何も言うことが無い笑


▼「泥酔」

森 これはやっぱおもろいなあ。
杉 いいすね。
栗 これはすごい曲や。
B  これ完全に真顔じゃなかったです。
栗   やっと真顔じゃない笑
B  できたー!て思って。
杉 ニッコリバウンス笑
B  笑 ニヤ
一同  笑
B  mono/polyでこの音色を作るのに一週間くらいかかった。
栗   これな、次のROVOの時(11月24日ROVO presents MDT@ユニバース)とかにやりたいけどな。
森 山本さん(山本精一)に聴いて欲しいすね。
杉 この音色は参考になったものとかあるん?
B  影響受けたんはjoeやな。
栗   あー!なるほどな
B  まあjoeだけじゃないけどこの揺れてる感じのシンセ。
栗   この曲はちょっとスタンダードにしたいね。
森 けどjoeとかはやっぱこの曲とかだけじゃなくて今のneco眠るに至るまでのポイントかもな。
B  joeだけじゃなくておそらくjoeが参考にしたであろうLAFMSまわりのDennis Duck Goes Discoとかもけっこう影響受けましたね。Dennis Duckとneco眠るとかすごい離れてるものを無理矢理近づける作業。
栗   けどなんかフェティズムはめっちゃ一緒なとこあるかもね。
B  話合いそう。
栗   息子みたいに思ってくれそう。
(joeを聴きながら)
B  この曲もすごい。
杉 すごいな笑
栗   これはすごい。
B  けど、ちゃんとキックにサブベース入ってて一応ベースミュージックとして成り立ってる。
杉  joeだけ全然違う道一人ずーと歩いてる感じ。
B  天の邪鬼的な感性がnecoとはちょっと通ずるかも。
森 けどjoeの「claptrap」初めて聴いた時はこれはほんまに最高や思て、ひたすらあの曲ばっかりをアナログで針を戻してずっと聴いてましたね。
栗    joeとnecoやりたいな。
森  joeにリミックスとかしてほしいな。joeとDICK(EL DEMASIADO)とJAMAL MOSSと笑
B  ヤバすぎる三人笑
杉 JAMAL MOSSとかヒドいのきそうやなあ笑
B  もうなんか大体わかるもんな笑、どんなんあがってくるか、とりあえず音は割れてる笑、絶対最後はシュワーで終わる
一同  笑
B  シュワーでお茶を濁して終わる笑
杉 終わらせ方わからん笑
森 最高やな。
B  まあ「泥酔」は結構エポックメイキングな。
森 うん、すごいことをバンドに落とし込んだなあ。
栗   これはほんとすごい。
B  ペンタトニックとか盆踊りみたいなものと、もっと離れたところでかつneco眠るにはまるような価値観。ばかっぽさていう価値観をどうやったら落とし込めるやろなあて。
森 よくぞやってくれましたて曲ちゃうか。


▼「すごく安い肉」

森 これも最高やろ。これはもう「やりよった、、、」て感じ。
B  これはテクニック的に苦労したとか音楽的にがんばったというよりは、、、わかってるけど誰もやらんかったことを、、、うわー行きよった、、、みたいな。はい!俺食う俺食う!みたいな笑
森 でもやっぱこれ聴いて思い出したというか、思ったんは森君(森靖弘)とか渉太君(坂本渉太)のやってたトリオ・ロス・ヘグシオのことで、ヘグシオがやろうとしてた、やろうとして途中で終わってしまったことの続きがこの曲で結構できてる感じがあって、俺はぐっときてるのはある。やっぱヘグシオはテクノのバカさとバンドを、まあバンドっていうても特殊すぎる編成やったけど(ツインドラム+ワンギター)、でもあのまま続いてたらほんとすごいというか、唯一無二な感じになってたんじゃないかという感じを引き継げてるんじゃないかと。
杉 ヘグシオの悪ふざけとベースミュージックの悪ふざけが交差した。
B  ベースミュージックとかドイツのMike Inkとか。
杉    Mike Ink笑
栗    necoってまじめやんな、みんな突き抜けててオッケーやん、Mike Inkとかも。ぼくらはなんか、ちゃんと構築してるよね。
B  まあ一応J-ROCK的なリスナーの方とかもいますからね、突き抜けすぎてもしゃあない。
森 J-ROCK笑
栗   いや、そこらへんの責任も果たそうと、まあ無意識やと思うけど。
B  果たすのがneco眠るじゃないかと、手放しでバカっぽいのはわりとできるけど。
栗   日本って実はバカさ加減を許容するけど、やるってなったらめちゃ厳しい土壌じゃない?突き抜けることが。それをちょっと逆手に取ってるみたいなとこを感じる。
森 けどやっぱそのバカさのバランスと、、、すごかったんがZUINOSINとヘグシオ。
栗   ZUINOSINな。
森 けっこうその、、、やっぱ純太君はすごいと思うわ笑
栗   全部省いたな笑
森 俺のあこがれのそのバランスを笑
B  結果として笑
杉 このオーケストラヒットの音色はすぐ決まったん?
B  使いたくて仕方が無かった笑
森 仮タイトルは「オーケストラヒットの奴」笑
栗   ソロでもこの感じ出そうとしてたん?
B  いやソロではできないすね。
杉 ソロの立ち位置が全然わからんけど。
B  取捨選択というか、もうちょっとちゃんとしようてなっちゃう。
杉 真顔でバウンスはできひん?
B  ソロは真顔の瞬間は無い。
一同 笑
B  neco眠るやったらまあいいかって笑
栗   そのまあいいか感に落とし込まれるとうれしいよね。どMやね。
森 けどほんまやりたかったけどできんかった感じをやってくれた感あるかも、この曲と泥酔は、
杉 どんな反応なんすかね?
栗   いままで聴いてくれてた人も、これからの人もしっかりと受け止めてくれると思う笑
B  これこそクラブとバンドをつなぐ曲。ポスト4つ打ちロックとしての安い肉笑
杉 けどこれソロで出してたらおそらくokadada君とかケシーくんとか、一部の人にしか抱きしめられなかったのがneco眠るで出すっていうのが。
B  neco眠るでやるっていうのにかなり意味がある。


▼「ドラゴンラーメン」

森 最初聴いた時の印象がくるりのアルバムに入ってるロックな曲みたいな。
B  「GO BACK TO CHINA」みたいな?
森  録音めちゃ大変やった。
B  これも真顔でバウンス系すね。ペンタトニックでクドゥロぽいリズム。これは何も語るとこがない笑
杉 ライブで受けそうやけどね。
B  まあやってる側は真顔で、聴いてる方は楽しい感じなんかな。
杉  印象には残る。
B  タイトルだけ面白くできたな。
森 仮タイトルそのままいったな。けどドラゴンラーメン以外つけようの無い。
B  バカすぎる。
杉 モタコさん(石井モタコ/オシリペンペンズ)に金龍の制服きてカンフーして欲しい笑
森 ペンペンズ主演でMV作りたい。モタコ君にMV作ってもらおか。
B  これはもうええか。


▼「KANIMISO」

B  好き。
森 いいな。
栗   ライブでも評判良い。
B  これは「カニミソ、ホンモノ」てフレーズが最初に出てきて、これ曲にしたいなて、そっから始まった。聴いてる人が歌詞を考えるのが楽しいやろなあて。
栗    募集しようや。
B  アキヲさん(山本アキヲ/本作のマスタリングエンジニア/AUTORA)も歌詞が気になりすぎてマスタリング中わけわからんくなったて笑、歌詞どうなってるんやろうってとこに耳がいってしまう笑
森  アキヲさんすごいほめてくれて嬉しかったな。
栗    アルバムを?
森  うんアルバム全体と、あとドクター(西平慶介/今作の録音エンジニア/studio lablub)のミックスも。
B   「カニミソ、ホンモノ」って歌詞できた時すごいウワーて思った。
一同  笑
B   そこは真顔じゃないです、うわ、やばみたいな。


▼「わんこそば500杯30秒」

森 これ結構好きでライブでやりたいんやけど。このシーケンスっぽい木琴のフレーズってシャンガーン(Shangaan Electro)ぽさあるよな。
B  デモの段階のが物足りなさすぎて、まあ木琴でも入れとこかて。これけっこう真顔っすね。
栗   これって(ライブで)再現できるん?
B  できないっすね。
森 まあアレンジ弄っていつかはやりたいけど。
栗   キーボード何台かで。
B  30台くらいいるんじゃないすか笑
森 3段積みのキーボードスタンドで純太君の四方を囲んで。
B  誰かに黒子してほしいすねシンセ入れ替えるのに。
B  この曲はなんも(しゃべるとこ)ないなあ笑
森  俺は好きですけどね、ほとんどギター弾いてないけど。
B   栗原さんどうすか?
栗  ライブで弾いたらブラボーやね。


▼「車で東京行く時」

B  これ結構良いな。
森 いいな。
B  キーボードバッキングの曲を作ろうと。めっちゃはまったすね。全部いい感じにはまって。うわ~よかった~て。
森 しっくりきてるな、ちゃんと新しいし。
栗   良い時間にやりたいよね。ちゃんとみんながあったまって。
杉 これ、でもまだ(高速道路の)豊中から京都南の間くらいの疲れてない時のフレッシュな笑
B  そやね笑、だいぶ最初やん。
杉  新名神入ったぐらいとか。
B  そやな俺の中では新名神入った時感ある。いや、これは新東名やな。伊勢湾岸通って、ちょっと混んでたんが新東名入ってばーんて開けた時の高揚感。
栗   で助手席にハル君(春名健太/PA)がいる笑
一同  笑
杉 浜名湖SAとかでコーヒーで回復した後、よしゃもうちょい行くかみたいな。
B  昼の高速のイメージ。
杉 夜はミニマルテクノ。
B  レッドブルと固揚げポテトとコーヒー。
森 純太君固揚げすきやな笑
B  運転の必需品笑、終わり方もすごいいい。
栗 ライブバージョンも良いよな。(最後キックが4つ打ちになる)
B  全部がそつなくいってて気持ちいい。
栗   これはちなみに真顔?
B  これはけっこう真剣です。
栗  真剣バウンス。


▼「走るこども」

B  これはすごく思い入れあります。
森 うん録音の時に思いました。
B  リフとか完全に僕のタイム感でやったらこうなっちゃう。めっちゃむずかしくなっちゃうから、そういうの一個入れようかなと。
森 この曲はアルバムで一番BIOMANソロのMISSANGAに近い感じて思った。
B  うんMISSANGAのリフの進み方をすごく純粋に培養したような曲ですね。そこだけをフォーカスして。何かこういう進み方むっちゃ好きで。
森 だから俺とかは自分の中に無かった感じやからむずかった、拍とかも。
杉 リズムはブラジルっぽい感じやんね。
B  まあそやな16でずくずくずくて。
栗   これアコギ入れてるん?
森 弾いてるすね。この曲と修学旅行はアコギ重ねてるすね。
栗   これ俺ん中で美空ひばり感あるねんな。羽を広げた。
B  エンドロールでスタッフ全員出てくるみたいな。
森 こないだ北島三郎のライブ観に行ったんやけど、いっちゃん最後の「祭り」の、むっちゃサンバで100人くらいのダンサーがいてバカデカい兜の上の金の鯱にサブちゃんが乗って歌いながら客席にせり出してくるんやけど。そんな感じやった笑
栗   それnecoが目指すとこちゃうん。
杉 サンバってそういうとこですよね、ニカさん(二階堂和美)の「お別れの時」とかも。
栗   なんか定番にしたい。こないだ大人の新幹線、観に行った時も最後の挨拶みたいなんサンバっぽいんで集合で出て引っ込んで出て引っ込んでみたいなん。あれやりたいよね笑


▼「毎日寿司」

森 これはプレイヤーとしては面白いけどね。展開がむっちゃはっきりしてるし。初めて聴いた時はしっくりこんかったけど、ちょっとダサいくらいに思ったかも。
B  まあこれも真顔ですね。まあピアノ入れたかった。まあそれだけ笑
森 冷静に聴くとダサい笑、けどバンドでやると生き生きした感じはあるね。
栗   一体にならざるおえん。
森 言うたらむちゃわかりやすいやん。わかりやすくシングルっぽい曲になったね。これはあらぴー(荒内祐/cero)がピアノ弾いてくれてます。最後のピアノむちゃいいな。
B やっぱnecoでキック4つでスネア入れるってなったら、クドゥロぽい感じがむちゃくちゃ合うんす。それが不思議やなて。


▼「修学旅行」

森 これは良い曲やわ、黒田さん(黒田誠二郎/ゆすらご/gofishトリオ)がチェロで参加してくれてます。
B  チェロむちゃくちゃ良い。あとタイトルが「修学旅行」って決まった時ぐっときた。
栗   これneco眠るっぽくないやん?
森 ちょっとモデストマウスぽいと言うかUSインディー感みたいなん感じたけど。
杉 日本人の琴線とはまたちょっと違う感じもする
栗   あーわかるわかる。
B  イギリスというよりはアメリカのカントリーとかのコード進行とか、アメリカの郷愁の感覚の方が近いんかな。


▼「梅雨」

栗   あらぴー(荒内祐)と黒田さん(黒田誠二郎)が参加してくれてる。録音とかどんなやったん?
森 まあスタジオパズルにあらぴーがいる姿がだいぶ面白かった。
栗   あらぴー取り扱い的な話ない?
B  取り扱い??
森 パズルにある羅針盤のサイン色紙の写真を撮ってた。
栗   それけっこうレアやね笑
B  あらぴーをパズルまで車で送っていって、車おりた瞬間に歩いてる人がceroのTシャツきててウワッて。
森 良い曲。
栗   どんな注文したん?
B  まあMIDIで打ち込んだやつを渡して、そんなに指定はしてないすけど。とりあえず弾いてみてって言うたら割と考えてたような感じにやってくれた。力抜けた感じ。
栗 バイオマンからしてのあらぴーの魅力ってなんなん?ピアノ。
B  ピアノっていうか作曲者として良いですね、ピアノも好きやけど。なんやろ、あの人こそインテリバカなんじゃないかと。聞いてたら作曲手法とかパッチワーク感というかコラージュ感があって、おもしろいなあて。
栗   それ意図してパッチワーク感あるん?
B  そう。意図してることをくんでくれるのが。馬が合うすね。
杉 あらぴーも真顔タイプやな。
B  真顔系
杉 高城君がやっぱり表現者タイプ。あらぴーの曲は真顔感あるなあ。自分がどうやりたいって言うよりも、自分のやりたいのはもちろんあるけど
表現したいって言うよりは良いものを作るみたいな。


▼「BOY」

森 まあもう良いなあ。
B  良い曲っつうか想いがこもってますね。
杉 どういう想いがこもってんの?
B  なんやろな、これ作ってた時、結構お盆とか色々用事でじいちゃんばあちゃん家とか行ってて、東吉野に行く機会が多かったから、ちっちゃい時の事とかむっちゃ思い出してて、なんか、あぁみたいな。良かったなぁみたいな。なんか少年性っていうのはでかいなあって。
森 そやねこないだも吉本さん(吉本秀純/ライター)ともしゃべったけど今までのneco眠るのモードというか、俺のこう、大人になってから銀杏ボーイズを観て以降の、青春を取り戻す感と言うか。当時、高校生ん時バカにしてた青春パンクというかなんかそんな感じのに感化されて以降の青春モードというか、なんかそんなんあって、まあそれがDVDの「ボーイズ」とか1stも「ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK」やったり、「BOYS」で、今回は「BOY」で、その違いは何かって言うと「BOYS」って言う青春感と「BOY」ていうもっと昔のというか青春未満の、なんつうか郷愁とか少年性みたいな。
杉 友達となんかやった思い出とかじゃなくて、子供の時の個人的な見てた風景とか。
B そうやね。いろんな音楽とか聞いてて疲れるやん?時代によって熱を注ぐものとかが変わっていくのがなんか、あぁ世知辛いなあとか思って、そういう風な気持ちになった時に、やっぱり昔のこと思い出してしまうなあみたいな。
森 うんそこがやっぱ今までのneco眠るのモードというかチャンネルがまったく変わったとこかも、「ボーイズ」でneco眠るの青春時代が終わって、、、
杉 うちの嫁も泣いておりました、STARS ONで観た時。
B  なんかみんなそれぞれの感応するとこに捉えられやすいと言うか、どうとでも捉えられるけど、すごいくるものがありますね。まあ普遍的なメロディで。
栗   都合よくじゃないけど、みんな都合良くアクセスできるというか、それはすごい曲やと思う。
杉 想い出を思い出して懐かしくてワーてなる感じある。
栗   ここに訴えかける、みたいな決めつけが無いやん、作り手としては実は、それが良いよね。
B  どこで感動するかっていうと不思議と自分が意図したようなことになってるんかもしれない、明日もがんばろうとかじゃなくて、なんか思い出すモードになるじゃないですか、昔を懐かしむ。
栗   自分の記憶の引き出し開けてみようか感。
B  思い出し感ありますよね。このギターソロすごいな笑
栗   恥ずかしいけどね笑、なんで12インチの奥に引っ込んだバージョンにせんかったんやろうって思うけど、、引っ込んだままでええのに。
B  これが最初に作った曲かな。出来たー!!て
杉 最初にライブでやった時(活動再開一発目の味園ユニバース)から会場に良い曲やなあて空気が漂ってた、良い曲~、、、みたいな。
B うれしいな


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森 〆なあかんな
栗   NEGURAについて全然語らんかったなあ
杉 笑
栗   NEGURAっていう巨人。
森 NEGURAっていう概念。
B  なんかわからんかった真ん中の概念がNEGURAっていう。
栗   要は神話思想。
B  アー写でも神話の巨人みたいになってるし。
栗   古事記ってあるやん?あれって3人の子供が生まれるんやけど、活躍するのは一番上と一番下で、真ん中だけが全く出てこうへんねんて、それを日本の中空構造て。日本人は要は中心が無いねん、てのはずっと言われてる。あいまいっていわれるやん。あいまいでいいていうのが古事記で生まれてるんやって、だからneco眠るが真ん中が無いっていうのはあまりにも日本的すぎるねん。
一同 笑
B  深読みしすぎでしょ笑
栗   実はneco眠るはものすごくなそこを王道としてとらえてるんじゃないかと。そして、それがNEGURAという神話思想。
B  わけわからん笑

栗 でもすでに次が楽しみ。続けていきたいね。
森 このアルバムをふまえての次がね、次は僕と栗原君もちゃんと曲作りがんばりましょう。
栗   栗原ちなみにパソコン壊れたんで笑、前のデータ全部飛んだんで。
B  前途多難やな笑 
栗   ちょいちょいためてた色々も全部ぶっ飛んだんで。フレッシュな気持ちで笑

フレッシュな気持ちで今現在いるneco眠るということで。

2014年11月13日@HOPKENにて

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